夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

HL-79E 現状で調整再開

2019-09-16 13:49:20 | Weblog
オリジナルのプリズムから色ガラスを剥がれるのを待つ間に現状で光学系の調整を始めました。
トラッキングチャートを三脚にセット。レンズ正面との距離は1m、カメラのMON端子からカラーモニターに繋ぎます。照明は13Wの電球型蛍光管です。本気モードはタングステン球でやります。


ここで疑問。昔のシネカメラは必ずフィルム面のマークがありました。

Canon AUTI ZOOM 1014


BOLEX H16

ドラマ収録ではここから被写体までの距離を巻尺で測ってフォーカスを合わせます。

Arriflex16S

HL-79Eのフランジバック調整にかかろうとして気が付きました。この場合、レンズの距離を正確に合わせるには一体どこを基準にするんでしょう。レンズ先端だとしたらフォーカスリングを回すと前後に移動するので具合が悪いしカメラのどこにも焦点マークはありません。
今回は仮にレンズ前端から1mの位置にチャート面を合わせて調整しましたがどうなんでしょう。


理解不足のまま調整を進めました。レンズのFBと


撮像管のトラッキング/ローテーションを


DEF基板の図を参照して自分なりに調整しました。


今回は仮として大まかに調整、MON OUTの現状の絵を記録。これはコンポジット。


Rch


Gch


Bch


R-G

まだアライメント他は未調整なのでズレています

B-G

これもズレていますが承知

R-G-B

最終的に調整してピッタリ重ねます

ここで改めてレンズを観察したらヒントがありました。
FB(フランジバック)の合マークがあるじゃないですか! これを基準にして撮像管のトラッキングを調整すればいいんでねえの?

さっそくFBマークを合わせて撮像管のトラッキングを調整したらいい傾向に収まりそうです。FB調整はレンズの個体差を修正するための機構だというのを忘れていました。

それにしても各基板の調整を初めからやり直さないと光学系だけいじっても意味が無いのでもう少し試行錯誤して次の工程に進みます。
コメント
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