自然はともだち ひともすき

おもいつくままきのむくままの 絵&文

薫風

2010年05月05日 | ひとりごと
 重なり合った新芽の隙間からきらきらと差し込む光のなんと爽やかなこと。
 いつまでも寒い、おかしい、と環境の異変を案じているうち一足飛びの夏。
 待望の連休も瞬く間に過ぎて、まためまぐるしい毎日が始まった。

 孫たちも成長してそれぞれのプランで忙しい連休だったから、どこへ行くにも手を繋いで旺盛な行動力に付き合えた遠い昔をひとり懐かしんでいる。
 まばたきする間みたいけど、あのころは元気だったんだ。
 無事な成長ぶりを喜ぶと同じくらい淋しさも生まれて、一抹の哀感がよく効いたスパイスとなった季節の巡りをほろ苦く味わっている。

 それでも息子夫婦と一緒に来た次郎は、初めてのひとり旅のお土産を持ってきてくれたし。
 慌ただしく翌日朝立ちというから、買い置きの材料をみんな放出して、朝からすき焼き&刺身をメーンに食卓いっぱい並べたてたら、案の定やっこさん、一瞥するなり顔をしかめる。
 贅沢言うもんじゃない(?) 感謝して食べなさい、と息子。
 飢えた子ども時代の反動で、過保護の甘ったれを作る積りはさらさらないけど、年に一度か二度のこと。
 どこのじじばばだって似たようなもんでしょう。


 こんな調子でいつか、独り立ち? 
 なんとか、なる、さ?
 私のいない彼らの部屋を想像するとうそ寒くなったものだ。
 足の踏み場もないくらい散らかったなかで、当たり前のように平然と過ごせるがん首が三ついや四つ揃っている。
 だから別居して間もなく、脱いだものをきちんと畳んでいる子どもたちを見たときは心底驚いた。
 いくら言い聞かせてもまるでムダ、と嘆いたけど、どこか頭の隅っこに引っかかっていたらしい。
 うるさかったバぁちゃんを思い浮かべ、とにかくひとつくらいは実行してみるか
 リスニング効果? だったかどうか。
 口うるさいのはママに引き継いで身軽になったバぁちゃん、呆れてからニヤリとして次ほんわかとなっていた。

 僕おばぁちゃん大好きだもんね
 おばぁちゃんと一緒に暮らしたいと耳打ちしたことあったよね
 風に乗って声が聞こえ、とたんに胸が熱くなってきた。
 思えば可愛いセリフにとろりとなって、甘~く愛し愛される日々を重ね (♥□♥)♪♪
 放出される毒素と活性酸素にはちっとも気付かず、平均的な幸せな家族愛を味わわせたもらえた。

 いま世代交代が済んで、次代に支障がないよう気づかいするばかりの生き方、ちょっとつまらないと思う?
 好きな絵を描いて楽しむ毎日、は分かるけどほかにもっと何かを探してみたい欲求。例えば脳力アップとか・・・(*♥д♥*)!!
 心構え次第でエンドレスともなる日程。ついてこない体力 (*'H`*)ウ―
 年具の納め時を数えはじめて納得できない自分と、
 爽やかな季節の中を空っぽ頭でのんびり気分、が同居する不思議・・・d(´Д`●)??

 悩むのを知ってか知らずか、子どもたちは簡単明快にこんなこと言ってくれました。

 僕のおばぁちゃんであれば、それでいいんだよ! ((((o゜▽゜)o))) 。

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