貴重なる初体験は死ぬまで続く。
そうとは考えもしなかったのが若さのせいだとしたら、むしろこれからが本番なのでしょうか。
昔むかし奥歯にくっついたゴマがとれなくて行った医者さん、口の中を覗いて笑いました
「こんなのを虫歯というんだよ。だからって自慢するんじゃない(?)
歯の丈夫な人は歯茎の方が弱いんだ」って。
自慢なんかした覚えはないけど、それから50年。
80・20 なんて数字をよそに、硬い干ものや豆などこりこり噛んで悦にいっていたのはついこの間まで
先日始めて大切な上の奥歯の一本を抜き、今度また下の奥歯がダメなんですぅ(≧ω≦)
「残った歯もそのうち抜けるだろうから、いっそのこと全部抜いて総入れ歯にしたら」
ととんでもないことを歯医者に言われて小説の中の主人公は
年は一挙にとるんだなぁと慨嘆するのですが、何だか似たような心境になってきます。
トイレで失神して全身氷漬けになったような悪寒に震えたのも
突然金縛りにされ動けなくなるほどの痛みと熱感に魘されたことも
それが一晩でウソみたいに消滅していたことも
今だからこそ人体の不思議を教えられた貴重な初体験だったと思えてきます。
最近留守にもしてないのに宅配便の不在票が置いてあるんですよ。もう何度も。
頭の中にはセミやらおもちゃの兵隊や機関車やら雑多なものが同居していて賑やかで
かと思えば台風が近づいても私にはものおもう静かな夜で
この間も何気なく外を覗いたら、向かいの公園は灯りも煌々と納涼祭の真っ最中でした。
さて、お次はどのような初体験に見舞われるのでしょう?