物憂いような晩春の午後というか
まだ緩やかな日差しの初夏の午後というか
窓辺に立てば
何するともなく佇んでいる麦藁帽の人影や
幼児の乗ったブランコが音もなく揺れているのを
時々はみることも出来るようになりました。
薄ベージュの紗の幕を透かすようにして眺める小さな公園は
いつもひと気が無く、夜になったら猫の町に変貌するのでは?
と想像を膨らますのにぴったりな風景です。
「コロナはほぼ収束」と前のめりの会見もあったけれど
新生コロナの不気味な影はそこら中に漂い
そして世界は変わってゆくんだ、と夜ごと猫たちが騒ぎます。
不思議な口内の痛みが表れてもう1年が経ちました.
幸か不幸かコロナ禍の真っ最中で受診のはしごもあまりせず
今はかなり辛い日々だった記憶が少し遠のいたから
猫の町を空想する余裕も生まれてきたらしい。
用事が無い限り外出はせず
群れることが嫌いな性格がだんだん顕著になり
呆れるほど飽きないひとりの生活に
コロナという侵入者は何か意外な土産を持ってきたような気がしてなりません。
いったい何でしょう?
これとはっきり言えないのに (@_@
だんだんと形になって現れてくる… そう考えれば
これから変貌するという世界を見るのと共に
ひそかな楽しみとなりそうです。