ゆきさんのブログ

元お祭りオヤジの周辺・・・

藤沢周平記念館

2010年08月19日 08時35分24秒 | マイ・ブーム
お盆の休みを利用して山形県の鶴岡と酒田を訪ねてみた。
前回は土門拳の写真館は見てきたので、今回は鶴岡の藤沢周平記念館見学が目的だ。

大量の小節やエッセーを残した文筆家なのだけれど、故郷を強く意識した作品では
そのどれにも「故郷鶴岡」を敬愛するかたちで紹介されている。
本年4月に開館したばかりの記念館で購入した図録を読み返してみると、人間・藤沢
周平の控えめで穏やかな人柄を多くの人がいつくしみをもって語っている。
戦後間もなくわずらった結核との闘病、そして、作家として世にでるに20年を要し
たことは、読む人をして深く魅了する力を培養することに結果として繋がったのだと
伝えている。

作品の中では、人と人が世の中を生活して行くにあたって、互いにはさしたる事では
ないことでも、それぞれが生き抜くことによっては、悲劇にもなり得ることがあるの
かも知れないことなど、人間の生き様の微妙な息遣いまで伝えているようだ。

絵画にしても文学にしても、他の追随を許さない、いわゆる天才と呼ばれる人がこの
世の中には居るものだ、と改めて感じた。
ただ、生活に追われて時間を使い切るまでに、万分の一でも人に感動をあたえる何か
をできないか、とも感じた。
そういう意味では、このお盆の休みはいい時間がとれたと思っている。

藤沢周平記念館>公式ウェブサイト


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