ゆきさんのブログ

元お祭りオヤジの周辺・・・

映画少年

2021年11月23日 21時57分54秒 | シネマとビデオ

映画と自分 (その1)
最初に洋画をみたのは、幼稚園の時の「汚れ無き悪戯」
だったと思う。よほど衝撃的な場面だったせいか、風
邪で熱がでると、あの十字架のキリストが動いて自分
を迎えに来る夢を何度もみた。小学校でも映画会とい
う時間が持たれ、その時は講堂は暗幕を引いて臨時の
映画館になった。ずっとタイトルが思い出せない映画
がある。トラ?が木の周りをグルグルと回り、終いに
ドーナッツ?になってしまう話しだ。「ちびくろサン
ボ」だと思っていたが、映画では無いのかも。

(ヘレン・バンナーマンの絵本・瑞雲社)

我が町には映画館は二つしかなかった。掛かる本数も
少なく、日活か東宝系列なので洋画は殆ど観ることは
できなかった。同級生に映画館の息子が居たので、内
緒で非常口から入れて貰い、成人映画も覗いたことが
あった。「日本昆虫記」「人間の条件」など、意味が
分らずにチラ見していた。誰しも経験があると思うが、
小林旭の渡り鳥シリーズでマイトガイを観た後などは、
自分はヒーローになって、まさに気持ちは飛ぶが心地
だった。もしかすると、いつも夢をみる優柔不断な性
格の根っ子は、映画少年だったせいかも知れない。

回数だけで言えば「サウンドオブミュージック」は映
画館で20回位見ており、ビデオでも30回位は見て
いるかも知れない。特別な思いがこの映画にはある。
学生時代から相当な数の映画を観た。時間があれば映
画館に通った。学校のあった仙台には「名画座」とい
うリバイバル専門の映画館があって、昔見逃した作品
も封切りから少し経つと再上映された。また、映画フ
ァンが会を作り、通常上映が終了した深夜に、一日だ
けの上映会をやったりしていた。この時、もっとも長
い鑑賞をしたことがある。子供時代の再鑑賞となった
「人間の条件」は6作通しで9時間30分だ。これが
オールナイトの走りらしい。オールナイトと言えばヤ
クザ映画の「仁義なき戦い」で、営業が終わったアー
ケード内の商店の前に車を無断駐車して見にでかけた
ものだ。
<つづく>


映画「ソイレントグリーン」

2021年11月21日 08時44分48秒 | シネマとビデオ

お早うございます。
おめざにNHKを観ていたら「人工肉」の話題を
やっていた。培養された肉を食べるかどうか?
いやな話しだと思ってBSに変えたら、こっちで
は臓器製造の3Dプリンターの話題だった。

あなたは「人工肉」を食べますか?
食材費のコストは、ハンバーグ1個分は開発当初
は3千万円。現在は450円に。

学生時代に観た映画を思い出した。
1973年、チャールトン・ヘストン主演、人工
爆発が起きた2022年のNYが舞台だ。あらす
じは=食料が枯渇し、人が溢れかえった時代、大
企業が食料不足のイノベを行う。企業の発表では
海洋プランクトンが原料という。主人公が工場に
潜入して行くと、何と、工場は国営「安楽死施設」
と直結していた・・・。実は、原料は・・○○。

SFが現実問題になったと思う。
映画の設定の2022年は来年だ。自分が70年
代に参加していた団体の機関誌は「30億」だっ
たが、今はタイトルが「60億?」になっている。
50年で人口は倍になったのだ。
相当に頑張らないと、人間は温暖化を克服できな
いかも知れない?コロナで人間力がテストされた
昨今・・・。

あなたは人工肉を食べますか?
あなたは人造耳を移植しますか?

映画「ソイレントグリーン」

https://www.allcinema.net/cinema/13059

 


おそるおそる

2021年11月20日 12時30分08秒 | シネマとビデオ

久しぶりに映画を見にでかけた。Jハドソンの「リスペクト」

田舎から出て来たので東京都内の映画館はでかい!

いわゆるシネコンというやつで、田舎にもあるが数は違い、日比谷など

は15室もある。

遠い昔を思い出した。

学生時代、映画好きだった自分は、地元の映画館を全部見終えてしまい

見る映画が無くなったので、夏休みなど、電車で映画を見に来たことも

あった。

当時はシネマスコープと呼ばれる、超ワイドな画面でスクリーンが彎曲

していて、客席もゆったりしていた。今でも忘れないのはキューブリッ

クの「2001年宇宙の旅」や「ルマン」「アラビアのロレンス」など

だ。会場もなだらかなスロープに客席が配置され、空、「ザ・エンター

テインメント」という感じだった。鑑賞後に劇場の外で気づいた、映画

の場面に出て来た「巨大な板」が置いてあったのだ。入館前は目に入ら

なかったが、問題の造作物は、映画の要素を示していたのだ。映画のタ

イトルから20年も過ぎてしまった・・・。

あれから50年、劇場は進化したが、掛かる映画で感動する作品に出会

なくなってきた。

いや、もしかすると、自分の感性が劣化したのかも知れないナ。

 

追記・当時はリバイバル上映があった。リメイクではなく、同じ作品を

期間を置いて再上映されることだが、二度、三度と観ても飽きない作品

もいくつかあった。

年末には「WS物語」がリメイク上映のようだが・・・ 続く


ベンジャミン・バトン 数奇な人生

2009年02月20日 16時24分55秒 | シネマとビデオ
オスカーの発表が間もなくだが観に行ってきた。
はたして、この映画はいくつ取るのだろうか・・・。

奇想天外なSFと思って出かけたのだが内容は違っていた。
簡単に言うなら、肉体的に老人として誕生し、年とともに若返ってゆく
一人の男性の一生を描いた。
結局は消滅点は誕生の姿、ということになる。

産まれて来ることも、死ぬことも、本来は同じことなのだ。


ビデオ「フラガール」を観て

2007年04月27日 09時47分06秒 | シネマとビデオ
レンタルビデオで話題の「フラガール」を観た。
うーん、映画としての評価が高いというけれど、劇場で1700円を払って観ないで
よかったかな、と。
ただ、映画に地方の過疎や不況を取り上げられたこと、そして、そのことによって大きな
経済効果を産んだということには違いはない。すばらしいことだったと思う。
出来るなら、このようなハナシが二本松の地方でもあればいいなと思う。

炭鉱が廃坑になり、多くの失業者を生むことになる。
企業は生き残りをかけて、まったくの別分野に挑戦した。
庶民の生活志向が向上する時代の中で、小さなハワイは時流にのって受け入れられた。
前例にないことをやる場合には大きな抵抗がつきものだ。
人々は常に安定した生活を望んでいる。
それを、全く違う方向へ転換することに、戸惑いや、大きな不安を感じたことと思う。
あらゆることは変化してゆくものだ。その変化ゆえに生き残れるということもある。
順風満帆の時には、危機を予見したり、備えたりすることは考えにくい。
まして、大荒れの状況に陥ったならば、容易に方向転換をすることはさらに難しい。
言うは易しだ。

地元の観光によって経済の底上げを考える私たちだ。
例えば、毎年現象化傾向に歯止めがかからない日本一の「二本松菊人形]」だけれど、
常磐ハワイアンセンターと同様に、庶民の楽しみとして戦後に開始されて50年を超
えている。当初の社会事情からして、現在は大きく変わってきている。特に問題なのは
交通手段である。開始当時は当然、列車で観光にやってきた。大勢の人は通りに並ぶ
商店を眺めながら会場まで歩いた。だから、店頭に菊の鉢植えも置かれて会場とともに
一体感のある祭典であったと思う。だが、今は会場へ個人の車で直行し、商店街を
通らずに直行して宿泊地へ行ってしまう。
最近は高速道路の下り口から渋滞することも、入場者の減少で無くなったけれど、
アクセスについてしっかり人の導線を考えないと死活問題になるのだ。

さて、映画・フラガールによって久々の入場者増と聞くハワイアンセンターだけれど
何か仕掛けをして行かないと元も子もなくなる状態まで行ってしまうと思う。

旧態依然の開催方法を改めべきだ。
私なら、 
 1、宣伝効果を上げる、何かの奇策を打つこと。(フラガールのような何か・・・)
 2、菊人形の開催の仕方を総合的に考える辣腕の総合プロデューサーを高給で
   優遇して汗をかいてもらう。
 3、会場作り、菊作り体制を根本から考え直す。
 4、通過地点の菊人形を何とかして滞在型に変化させる。(観光ポイントの追加)
と、思うのだが、皆様はどう考えます?

映画鑑賞のはじまり

2007年03月24日 09時12分04秒 | シネマとビデオ
映画「ナイトミュージーアム」を観て来た。
原題はNight at the Museumだから、和題名なら「博物館の夜に」という
ことになり、映画の題名の付けかたはいい加減でさして問題にならなか。
夜の事をテーマにした「夜の博物館」ではない。

子供とお父さんが観にゆくのがいい。
先の「幸せのちから」と同じように病めるアメリカの世相もちょっぴり
垣間見れる。父と母が違う生活のあることが当たり前のようになっている。
子供の前で、一つだけ一流を見せることができれば、父親合格。

私の後ろにおばあちゃんと男の孫ちゃんの二人連れが観にきていた。
彼はどのくらいこの映画のことを分かったのだろう。
ヒソヒソ話しで「おばあちゃん、離婚って何?」とか尋ねていた。
おばあちゃんと言っても、私と同じくらいの年齢のようだった。
彼女は私と同じ観かたしていたのだろうか・・・。

この映画には往年の名優が出演していた。
「メリーポピンズ」「チキチキバンバン」で陽気な男を演じてみせた
ディク・バン・ダイクが悪役として出ている。
あれから、もう40年ちかい時間が過ぎてしまったわけだ。
高校生の頃からはじまった映画好きは今も変わらない。
大学時代には勉強もせずに500本の映画を映画館で観て歩いた。。
観る映画がなくなってしまって、仙台から東京まで出かけて観た映画もある。

巨大な70ミリシネマスコープの劇場(ホントに劇場といっていい)で
は、「2001年宇宙の旅」や「栄光のルマン」などを鑑賞した。
当時の名優の多くも土の下だ。

映画/ドリームガールズ

2007年03月09日 10時02分54秒 | シネマとビデオ
ドリームガールズという映画を観てきた。
映画として観るよりは、音楽のステージと思った方いいかも知れない。
家庭のテレビで見るよりは絶対映画館で観た方がいい。
内容はさして無いけれど、今年のアカデミー賞でバベルの菊地凛子と助演女優賞
を競った話題の作品である。役柄の上とはいえ、主演のビヨンセの歌が霞んでし
まうジェニファー・ハドソンの歌唱力はすさまじいものがある。アメリカという
国の芸人の層の厚さをまざまざと感じさせられた。こんなのが大勢いるんだね。

コーラスラインやキャッツと並ぶブロードウェイミュージカルのロングヒットか
らの映画化であるが、このハナシ、60年代後半のダイアナ・ロスとシュープリ
ームスにまつわる実話がもとになっている。ニューヨークへ行って舞台を観てみ
たいところだが、充分に映画館でも楽しめそうだ。

ダイアナ・ロスといえば、学生のころ、大ヒット曲「ラブチャイルド」が今も耳
に残っている。彼女の声は表現するなら洗練された金属音に近い大パワーの歌声
。真夜中、勉強もせずに下宿の先輩とラヂオから流れる音に聴き入ったものだ。

映画の公式サイト > ドリームガールズ

浜ちゃん!

2007年02月19日 16時39分21秒 | シネマとビデオ
先日、釣バカ日誌の旧作をやっていた。
郡山出身の西田敏行(1947年生まれ)の当り役で、今年夏には
20作目が予定されているという。
西田敏行演ずる浜ちゃんのキャラクターが大好きだ。
例えば、宴会などで必ず披露するハダカ踊り・・・。
やってみたい気持ちはあるが、現在までそれは実現していない。
体形は徐々に彼に近づきつつある (^-^;

映画の浜ちゃんは自分に持っていないものを全部持っている。
そんな浜ちゃんキャラの好きな部分は・・・

 1.くよくよしない
 2.自分に正直
 3.曲がったことが嫌い
 4.雰囲気づくりでバカになれる
 5.奥さんを愛している

現在の奥さん役は浅田美代子だが、旧作の石田エリの方が良かった。
7作目までが石田エリという。
お色気と大人らしさの中に浜ちゃん夫人にふさわしいような泥臭ささ
があったように思える。釣キチのダンナを大きくつつむ女性愛という
ところがいい。
旧作で浜崎みち子(石田エリ)が他の女性から尋ねられるシーンがある。
「何故に浜崎さんと結婚する気になったの」と。
こたえは「プロポーズの言葉か良かったの」「俺はみち子さんを幸せに
する自信は無いけれど、俺が幸せになれる自信はある」と。

釣バカは寅さんに通ずる人情味ば大事に描いている。
渥美清の「男はつらいよ」は48作。どこまで近づけるか?
釣のことはさっぱり分からないけれど、どこまで浜ちゃんは人々の心を
和ませてくれるか楽しみだ。

幸せのちから

2007年02月01日 09時51分11秒 | シネマとビデオ
ウィル・スミスの映画「幸せのちから」を観てきた。
原題 The pursuit of happiness

仕事帰りにちょっと時間を楽しみに出かけたのだけれど、幸せな
家庭を求めて必死に努力する男の姿、娯楽気分で観に行く映画で
はないようだ。最近、制作費ばかりをかけた豪華な映画が多いけ
れど、内容がまるで無い。そんな中でこの物語りは興味深い。

トイレで子供をかかえて眠るシーンには泣かされる。
必死につかもうとする今以上の生活。
家族からの信頼は、生活の安定に成り立っている。

男は夢追い人である。
ベンチャービジネスで成功する人はひとにぎりである。
将来の豪邸住まいよりも、今日の夕食で満足したいと女性は思う
のだろう。成功すればプール付き、失敗すればホームレスだ。
だが、この映画には「主人公が子連れの男」ということで幅がで
きて奥深いものがある。

この映画、笑っては観ていられないと思ったのは私だけ?

詳しくは>映画オフィシャルサイト

ポセイドン

2006年06月16日 08時49分07秒 | シネマとビデオ
始まったばかりの映画「ポセイドン」を観て来た。
今回の映画は1972年の「ポセイドンアドベンチャー」のリメイク版である。
映画の迫力、物語、出演者のどれをとっても前作に及びもしないと思った。

CGの無い時代に大掛かりなセットと迫真の演技で大型船の転覆から沈没までの
限られた時間のなかで次々と状況の変化する緊迫感が見事な作品だった。
特に新作に不足していたのは乗客における人間描写などで軽薄とも言えるかも。
小説を元にして脚本を書いているのだろうが、大事件であることが旨く表現され
ていないのだった。

前作はジーンハックマン、アーネストボーグナインなどの名優が自分の生い立ち
を背景とした人間模様をあらゆる局面で反映させて危機を乗り越えて行った。
そして、大自然に対していかに人間というものが小さく無力であるかを演じて
みせた。時には牧師が神を罵倒する場面も登場した。

ラストシーンも脚本でこうも違うものかと思わされた。
あらゆる障害を乗り越えて救出されるごくわずかな人々。その生死を分けた局面
が何であったかなど、あまりにも差が多き過ぎたようだ。また。新作では大好き
なリチャードドレイファス(未知との遭遇)も出ていたが演技で生かされてなか
ったと思った。

興味のある方は、是非前作をご覧になってもらいたい。
今ではビデオでしか残っていないかも知れないけれど、多分観て損はないと思い
ますヨ。