ゆきさんのブログ

元お祭りオヤジの周辺・・・

ダビンチコード観てきた

2006年05月26日 11時37分28秒 | シネマとビデオ
話題の映画「ザ・ダビンチコード」を観てきた。
ものすごい宣伝費をかけた映画のようだけれど、内容はちと不満が残った。
観ていない人の為に詳細なストーリーを話すのは止めにするが、迫力に欠ける感じ
がした。だまされた、とは思わなかったが「そんなにヒットしない」かも知れない。

昔、角川映画で「観てから読むか、読んでから観るか」というキャッチコピーが
流行ったことがあったが、私は読まないで出かけたのだけれど、本を読んでから
観に行った方がいいかもしれない。
英語、フランス語が混在するセリフを字幕で追うのは大変だ。
やはり、雰囲気を味わうには吹き替えでない方がいいと思ったので・・・。

難解な物語を理解するのが大変という感じだった。
少しキリスト教のことを知っている人や、マグダリアのマリアのことについて読んだ
ことのある人なら話が分かるかも知れない。
舞台があちこちへ移動する。
難解なカギを解いて場面が移動するわけだけれど、その割には場面移動の理由が
分かりにくいかも。

ただ、フィクションとはいえども、実際の絵画の中にあのようなコードが織り込んで
あるかも知れないと思うと、次に絵を観る機会があったら「そういう目で観るだろう」
とは思った。行ってみたいなぁ、フィレンツェ、パリ、ロンドン・・・。

ずーずー弁?

2006年05月15日 11時25分56秒 | マイ・ブーム
なんで、福島の言葉をズーズー弁と言うのだろうか。
東京地方の方達がそういう風に聞こえるから名づけたのか?
今や若い人たちからはそういう風に聞こえるハナシを聞けなくなって来ている。
もしかしたら、言葉の乱れがそういう風に聞こえる方言をも無くしてしまったの
かも知れない。
故郷に誇りをもてないから、ズーズー弁で話すことに負い目を感じて、福島生れ
を口に出せないでいたのかも知れない。

地方の時代と言われて久しいけれど、没個性の都会よりもずっと人間らしい趣の
ある地方が注目されている。言葉だけにとどまらず、文化を根強く継承すること
については都会に負けないものがある。

私は一地方の祭り文化を全国に伝えたいと考えて「二本松提灯祭り」のホームぺ
ージをもち、長い間更新をし続けている。
祭りについては再三書いてきたが、今回はそのページの中にあるBBS・掲示板
について話をしてみよう。
この掲示板の名前は「二本松弁以外禁止BBS]である。
福島弁という大きな枠ではなく、さらに小さい二本松地方の話し言葉だけで運営
されている掲示板なのだ。

時にこの地方だけで売られている地場産品や名物も登場する。
そして、なんと言っても、この地方ならではの産物?である豊かな個性をもった
多くの登場人物が誇らしげに「二本松弁」を駆使して談笑している。
ここには世界の中心として二本松がある(宮沢賢治の言葉引用しちまったワイ↓)
二本松弁以外禁止掲示板

天山文庫

2006年05月06日 09時30分51秒 | デジャブー
まだ桜の残る阿武隈山系にある川内村へ行ってきた。
今までに訪ねる機会の無かった「天山文庫」に行くためだ。
この文庫は、ご存知、草野心平はゆかりの深かった川内村に自分の蔵書を
寄進したことに始まり、有志の協力を得て造られたミニ図書館である。

あたりは新緑に包まれ、人にとって何が大切であるかを教えている。
毎年、文庫の開設を記念し、草野心平を偲ぶお祭りが開かれている。
館内には川端康成、棟方志功の書もある。
囲炉裏が切られ、ふすま、壁は昔のままで残されている。
茅葺の屋根は庭先を眺められるように窓が切り抜かれている。
二階寝所のその窓から草野心平は好んで眺めていたという。

帰りに友人の陶芸家を訪ねた。
新作の焼物が並べられて、春の山菜が盛り付けられて美しい。
川内村、時間がゆっくり流れるところだ。