ゆきさんのブログ

元お祭りオヤジの周辺・・・

ショパンのこと

2010年05月05日 07時08分08秒 | マイ・ブーム
今年はショパン生誕200年。

昨日、NHKで一日ショパンという番組をやっていた。
夕方のある部分だけ見たのだけれど、ゲスト出演者の中
でもユニークだったのは同窓の大友ロックンローラーか。
気取らない大友氏は「チョピン」と文字を読んでいたと吐露。
(実際、わが母校はそういう感覚が得意かも)
反面、著名な歌謡曲作曲家はワルシャワの思い出などを雄弁に
語っていた。知らない美人女優?も居たが、それぞれにショパン
の中で好きな曲名などを挙げて時間が過ぎていた。

さて、最近、「戦場のピアニスト」を観直してみた。
ロマン・ポランスキー監督のアカデミー監督賞受賞作品だが。
鬼才の生み出す作品はいつもどこか生々しい感覚が漂う。
(高校時代に見たローズマリーの赤ちゃん、吸血鬼など)
監督自身、米国に戻れない事情があるポーランド・ユダヤ人だ
そうだが、そういう過去のある人だから描けるのかも。
夜想曲、バラードなども激化する戦争シーンに使用されていたが
ドイツのワルシャワ侵攻による砲撃は、実在の人物シュピルマン
がラジオ放送用の生演奏中だったという。

ユダヤ人とポーランド、虐げられた民族の話と美しい古都を破壊
した悲しくも陵辱的な歴史上の事実を描いたこの作品はショパン
の音楽の根源とあまりにも似合っているようだ。

島国で侵略された歴史をほとんど経験していない日本人には想像の
できない世界なのだろう。
地続きの欧州、長い間に幾度も宗教や政治により、今では経済に
よっても紛争のうねりが終わっていない。