ゆきさんのブログ

元お祭りオヤジの周辺・・・

日本人よりも、もっと日本人らしい外国人

2008年04月08日 05時33分10秒 | マイ・ブーム
外国人から自国の美しさや素晴らしさを教えられることについて、
いささか本国人でありながら、浅学というか、無頓着というか
この歳になるまで、これほどまでに気付かなかったことが多いの
かと思わされてしまう。

ドナルド・キーン著「果てしなく美しい日本」(講談社学術文庫
/¥1155)を読んでみた。
特に、(日本人の心のよりどころである?)「神道」についての
記述は、今、私が考えていることについて明確にコメントしてく
れている。神社の祭礼は日本人の生活の軸になっている。たとえ
個人の宗教観や信仰度が薄くても、祭りを大事にしたり、あらゆ
る生活の場面においてかかわることになる日本の神社は、常に隅
におくことができない存在なのだ。
そのあたりのことを上手に、分かりやすく説明してくれている。
伊勢神宮を頂点とする数々の神社について記述は、さすがに米国
人らしく、常にドライで客観的な表現だ。だが、正に知りたかった、
あるいは、日本人として知っていなくてはならないことを、鮮明
に伝えてくれている。

日経にラフカディア・ハーンの伝記が連載されていたが、受けた
印象というものは、ドナルドキーンも同じ感覚をもった外国人な
のだと思った。どちらの外国人も、まさに日本人よりも、もっと
日本人らしい外国人ようだ。

道元の「正法眼蔵」は難解な本と言われているが、英文で書かれた
ものの方が理解しやすいよ、と教えてくれたお坊さんがいた。
時に、宗教の本などは外国人が咀嚼した著述の方が理解しやすいの
かも知れない。
時間ができたら、「果てしなく美しい日本」をも英文で読んでみた
い。(大分まえ長時間かかって読み終えた「かもめのジョナサン」
みたいに・・・)


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