雑感

　　　　　　　　

 

 

今日も東宝スタジオで映画「SPEC/天」のアフレコ。

激しく白い雨が寒かった成城。

 

映画はまだまだ穴あきジグゾーだが、ずいぶんと埋まってきた。

これからCGと音・音楽に集中することになる。

がらりと印象が変わるに違いない。

いい意味で。

今までは“苦しい”作業だったが、これからは“楽しい”作業になる。

たぶん。

 

そしてまだスペシャル「SPEC/翔」が待っている。

来春の“祭り”に向けて、ぐいぐいとねじ込む！

 

 

ドラマ「家族八景」の最後の撮影も来週。

あっという間の連ドラだった。

撮っていて相当に楽しめた。

自由なドラマ作りであった。

おっと、いつも自由か・・

うん、より自由なドラマ作りであった。

最終回も、さらに一層「自由だあ～」・・・と叫んでみる。

１話読みきりの見やすいシリーズ。

毎回アイデアを出し切った後輩の監督達の仕上がりが期待できる。

 

 

クリスマス「もしキミ」

年明け「キバコ」

と舞台が続く。

どちらももはや自分の一部のような舞台なのだが、

安心慢心してはならない。

客席に初めて座った気持ちで、ゼロから作る。

 

 

来年以降の方針として、

「できるだけ居心地の悪い場所へ！」と書いてみる。

言い換えれば苦手なこと、辛いこと、未知のジャンルとしっかり向き合おう、ということ。

ま、

監督や演出家は一作一作が勝負だから、いつだって結果に安心できないという意味で「居心地」はよろしくないが、

それでも避けてきた作品ジャンルがあり、しっかり向き合うべきだと。

そして今まで培ってきたノウハウでは闘えない作品ジャンルもしかりと考える。

 

この数年模索・準備・実行してきた地域との繋がりの作品もそうだろう。

先行する「タカハマ物語」はなんとしても地域の方々に喜んでいただけるものにすべくスタッフ・協力ボランティアともに奮闘中だが、

作品単品を作って終りではなく、作品と人々との「関わり」の創出、維持が目的であり、

ひいては「地域愛」に結びつく契機となれば。

そして作品作りの過程と結果を直接的エンターテイメントにするという幸福な実験だ。

ぜひ来春、「笑顔」という成功に結び付けたいが、

いままでの東京発のクリエイティブでは１カットも撮れない。

発想を転換して取り組まなければならない。

なんとも刺激的。

 

そしてまだ発表できない作品がいくつか。

ひとつは完成しており、ひとつは撮影前。

構想中がいくつか。

どれもメジャー作品ではなく、私自身が「今、撮るのだ」と思う題材を選んできた。

好き嫌いの分かれる作品傾向だが、５６歳の自分が避けて通ることのできない題材を選んだ。

モノを書いたり、発言したりが苦手なので、作品で語るのだが、

ご覧いただけた方とはぜひ語り合うチャンネルを作りたい。

 

また名古屋のタダキ氏と始めるシニア劇団「子々孫々」もこれまで関わってこなかったジャンルだが、いま追求したいことだ。

 

お話をいただいているいくつかの大きな作品と共存しながら、

どこまでできるか全力疾走したい。

おっと、学業も。

かなり出遅れているが、牛歩でこなし、

いつか時間を作り一挙的に解決（無理か）したいものだ。

 

鬼が笑う抱負。

年度が変わっても私自身は連綿と続いているのでしょうがない。