昨夜、笹塚で
TRASHMASTERS vol15
「背水の孤島」
を見る。
３時間超の芝居だったが、全く長さを感じなかった。
果敢に震災と被災の現実（まさに現実）に切り込む姿は、
最近の自分に激しく突き刺さった。
おそらく観客も一人残らずそうだろう。
現世に突如生起した圧倒的破壊的暴力とどう距離をとるのか。
時間が経ってもなお消え去らることのない、いやむしろ増殖するネガティヴな精神とどう向き合うのか。
まさに私自身に問われていることなのだ。
揺さぶられるのだ。
「あんたそれでいいのかい」
目の前に置かれた凶器・・・
それは個人的なことでありながらも、
芝居の熱が上がるや、普遍的な「日本と日本人の原罪」に昇華する。
いつもながら中津留章仁氏の天才的ダーク演出には驚かされるが、
これこそ今の日本に必要な演劇だろう。
役者も装置もそれぞれ驚くほど説得力がある。
深く感動したのだった。
恐るべし中津留氏！
必見！
再演希望！
１９日まで笹塚ファクトリー。
