雨が残る午前中より映画「はやぶさ」編集チェック。
我が社の一室を編集室に改造。
久々に出社。
デジタルの恩恵だ。
で、テンヤモノのなめこおろし蕎麦と親子丼を半分だけ。
アナログな食事だ。
で、複雑に錯綜するスケジュール調整。
で、映画「マイ・バック・ページ」を渋谷で。
驚愕した。
もともと山下監督の勝手なファンではあるが、
とにかく何もかも素晴らしい作品だった。
俳優の存在感も言葉も映像(アングル・光・画質)も時代再現も音・音楽も、何もかもだ。
凝視した。
頭の芯がへとへとになった。
その「史実」を体験的に知っているからではない。
「映画に心を鷲掴みにされ、揺さぶられた」からだ。
ロビーで立って茶を飲み、トイレで長い小便をしながら、今見たシーンを言葉を反芻する。
恐ろしい密度で支配される。
そして私自身の変えようもない過去がいっぺんに降ってくる。
おそらく観た方は皆そうだろう。
冷却したく、外に出て、風の街を歩き、空の写真を撮り捲った。
自分自身が「遠く」にいるように感じ、取り戻すのに時間がかかった。
映画を作っているときに映画を見てはいけない。
わかってはいたのだが・・・
さて明日も編集。
明日はどこにも出ず、私の映画と「一体化」する。