さて名古屋

いよいよ名古屋でドラマの撮影。
昼過ぎに到着し、とある代理店で、とある打ち合わせをした。

その後、一人歩いて錦のそば屋「やぶ福本店」できしめん。
何を隠そう、こちらの店主坂口さんとは高校時代のバンド仲間。
実はドラマで使うギターを借りに来たのだった。
坂口さんは当時から天才ギタリストでロックの師匠。
今でも何本持っているか把握できないほどのギターコレクター。
店主でありながら店の最前線に立ち、ギターコレクター。
なんとも趣味人。うらやましい事だ。

ビンテージのSGを一本借り、風が気持ちいいからホテルまで歩くことにする。
昨日久しぶりに6キロ歩いて脚が痛いが、栄だし気分を名古屋モードに。

そして昔、ライブをやった中区役所前の広場に座ってブログ。
隣でワタシの親父そっくりの老人が、ペットボトルのお茶をゆっくりと飲んで、じっと何かを見つめている。
哲学者のように全てを悟りきった目。
あるいは浦島太郎のように瞬間で過ぎていった世代を想っているのか。
視線の先にはガラスに映った雲。
人生を回顧するにはぴったりの心地いい昼下がりだし、ワタシも70才くらいになれば同じようにするだろうな…
そういえば15才くらいの時に同じような風景を噴水のところで見たな、老人社会主義共和国とよばれたくらい地上に老人があふれていた。
（革新政権のもと60才以上乗り物が無料だったような…）

デジャヴュのようだなと過去を重ねる。
しかしそれから40年も経っている。
これではワタシが浦島太郎だ。



風が心地いい。
さて腰を上げて仕事に行こう。