ちょこちょこ帳

ちょこちょこした物やおもしろい物を中心に、気が向いた時に更新していきます。

手術の日。

2023-07-06 21:46:55 | 卵巣がん
そして入院、手術の日がやってきました。
十中八九、良くないんだろうなぁとは思いながらも、
ロン毛医師の、「もしかしたら、がんじゃないかもしれない。」という
一言に一縷の望みを懸けていました。
人間って、自分の都合のいいように解釈したくなるんですよね・・

コロナで面会謝絶の為、立ち合いはおろか見舞いにも行けず、
母からの電話で知りました。

手術は無事終わりましたが、やはり卵巣がんだったようです。

麻酔から目覚めたとき、「がんでした」と告げられた姉の気持ちを
思うと、胸が締め付けられる思いでした。

その後、タオルを届けにナースステーションを訪れると、
30mほど先の病室から廊下に出て、手を振る姉の姿が・・・
ちゃんと2本足で立ってるやん・・
ちょっと泣きそうになりました。

そして、入院から丸一週間で退院。開腹してるのに、えらい早いけど大丈夫?
という感じで。

とりあえず、無事に退院してくれたことに安堵。

あと、我が家での大問題。猫たちは姉の入院によってパニックにならないか、
ということです。

特にミーシャ。分離不安症で、姉がトイレに行ったりお風呂で少し自分から
離れただけで、鳴き続けたり、体をかきむしったり、粗相したりしちゃうんです。

「過保護にし過ぎ」とか「構い過ぎ。ほっといたらいいのに」って
言われます。一緒に居すぎたせいで、ミーシャの自立心が逆に育ってしまったのも、
ミーシャが生きづらくなってしまったのも私たちのせいです。

でも、大事に育てた結果がこうなってしまったので、その病気を易々と 
見過ごすわけにもいかず。

姉が入院して2日目からミーシャは夜鳴きをするようになってしまって。
私も一緒に泣きたかったです(´;ω;`)

今は母に姉のベッドで寝てもらうようにしました。
そのおかげで今は夜も落ち着いて寝てくれています。

家族の環境の変化により、猫達の協力も不可欠となりました。
そのためには猫達も健康で居てくれないと・・・と切に思うのです。

続きます。




久しぶりにしては、重めの話ーー(^_^;)

2023-07-06 19:55:24 | 卵巣がん
とんでもなくご無沙汰しております。
日常の他愛もない出来事に関しては、
インスタに綴っておりますが、
ちょっとインスタには載せづらいことは
こちらに記録用として残したいと思います。

実は今年の1月3日に、姉が卵巣がんと申告されまして。
私の子宮けいがんの告知から、やっと10年目の記念すべき年に、
まさかの出来事でした。

同じ婦人科系の病気といえど、そして私が手術し、今も検診に通う同じ
病院といえど、私の時から10年経っていることと、発見の時期や
症状の出方や手術方法も全然違っており、
思うようなアドバイスも出来ず、今に至ります。

まず、ここ1、2年で、姉の下腹部がやけに大きくなっていきました。
元々、肥満気味だったことと、運動不足、甘いもの大好きなので、
加齢による脂肪の蓄積と信じて疑いませんでした。本人も、周りも。
でも、去年の12月頃、妊婦のように膨れ上がったお腹を見て、
さすがに出すぎじゃないか?なんか病気やったりして・・・と思った
矢先に、朝、起き上がれないほどのお腹の激痛があり、慌てて病院に
駆け込み・・・
当初は、その正体が卵巣とはわからず、内科へ行くと、お腹の様子を見た
スタッフに、婦人科へいってくださいと言われ・・・急遽CT撮影、内診の結果・・
すぐに卵巣がんの疑いと診断されました。
なんと、腫瘍は25cmにも及んでいたんです。

健康オタクで、これまで体調を崩したこともなく、病院にお世話になったことの
ない姉が・・・
ショックでした。
可哀想!嫌だ!嘘であってほしい!という感情よりは、
あのお姉ちゃんが?がんになる?信じられない・・・というショックの方が大きくて。

誰もがなる時代で、将来的に2人に1人はなる、と言われているがんだけど。

でも、姉妹でなる??4人家族のうち、2人も??って。

私の告知から10年経ち、もう大丈夫というある程度平和な雰囲気の中で、
でも母の目だけはどんどん悪くなる一方で、我が家の一番の不幸であり心配事は
母の目のことだけで十分やったのに。

そして、娘が二人ともがんと診断された母の気持ちを思うと・・
はかり切れない。

すぐにでも入院、手術が必要とのことで、入院の前に病状の細かい説明
があったので、付き添いで立ち会うことに。

そこで予約時間から約4時間待たされ、その間に「もしめちゃくちゃ、施しようも
なく悪かったらどうしよう・・」といった恐怖心と、「もうここまで来たら腹を
括るしか(括ってもらうしか)ない!どんと来い!」という弱気と強気の感情が
入り乱れていました。
診察室に入るなり、まず目についたのが、主治医が「ちゃら!!」ということww

キムタクかひとつ屋根の下の時の江口洋介か、ていうくらいのロン毛をかき上げ、
苦笑しながら、姉に

「もうー。もっと早く来なくちゃーー」

と。引きつり笑いの私たち。

で、大きく膨れた卵巣の所にやはり疑わしいものが映っていると、
そして肺にも複数、気になるものが映っている。

でも、もしかしたらがんではないかもしれないと。
がんでここまで大きくなるのは珍しい。
これだけ大きいのががんやったら、あちこち転移してとっくに
死んでますわ!!ははは!と・・・(^^;)

いや、はははやあらへんがな。

でも、このチャラさと陽気さに、何気に救われる私たち・・(^^;)

で、今回の手術は、子宮、卵巣、卵管全て摘出となるが、リンパ節は取らない、と。
なぜなら、その郭清したリンパ節にもしがんが転移していた場合、
リンパ節以外にも転移している可能性が高いので、リンパ節だけ取っても
仕方ない、と。

え?そういうもんなの?私の時はリンパ節取ってて、そこで転移があったから
すぐに抗がん剤治療を始められたんだけど。

ちょっと、ん??とは思ったのですが、前述したように、私の時とは状況も
違うし先生の方針も違う。従うしかないねんな、と感じたのが正直な所です。

そのまま、促されるまま、入院の説明を聞き、あらゆる検査を受け、やっと
病院を出られた時には、もう外は真っ暗になっていました。

一旦終わります。。。