ちょこちょこ帳

ちょこちょこした物やおもしろい物を中心に、気が向いた時に更新していきます。

100万回生きたねこ。

2010-10-27 10:05:45 | 日記
『100万回生きたねこ』のお話、知ってますか?



随分前に、母が唯一の楽しみである、朗読CD(・・・私が適当に図書館で借りてくる)
を隣の部屋で聴いていたと思ったら、5分もしないうちに私の部屋に来て、

『猫が・・・・何回も死ぬねん。もう、聞いてられへんわ・・・・・』


と(笑)


私も聴いてみたのですが、



死亡状況と死因が淡々と語られていて、子供が読む絵本にしたら、
ちょとエグい所もありましたが・・・そんなに怖くは・・・・


でも、怖い夢を見て、一人で眠れなくなってしまった少女のような母の顔を見て、
CDは途中で断念することに。




で、昨日、母と市の保健センターに行った時、待合室にあった絵本の中に
「100万回生きたねこ」を発見。

母のレントゲンを待つ間、時間があったので読んでみました。

内容は、こんな感じです。





ねこは、ある時はサーカスの団員に飼われていて、
ある日誤って、ショーのギロチンで真っ二つに
されて死んでしまいます。


そして、生き返り、ある時は少女に飼われ、とても可愛がられるけど・・・・・
少女のおんぶひもが首に巻きつき、死んでしまいます。


そうやって100万回死んで100万回生き返り、
ある時のらねこになります。

誰のものでもない、自由奔放な生活は楽しくて、
他のねこに自慢ばかりして暮らします。
他のねこはとても羨ましがります。

ねこは、そんな自分のことが大好きでした。

そんなある日、白くてきれいなねこに出会います。
自分に見向きもしない、全く興味を示さないねこ。

「俺は100万回死んで生きかえったんだぜ」と言っても、

「そう。」と返ってくるだけ。

でも、その日から2人は一緒に居るようになるのです。


やがて子供がたくさん生まれ、
今まで自分のことしか好きじゃなかったねこは、
白いねこと子供たちの方が、自分よりも大好きになっていることに
気付きます。


そして子猫達は大きくなり、巣立っていき・・・
また白いねこと2人の生活に。

「ずっと一緒にいたい」と願っていたのですが、
白いねこは死んでしまうのです。

ねこは100万回泣きました。
100万回泣いたあと、白いねこに寄り添うように、動かなくなりました。


ねこは、もう決して生き返ることはありませんでした





と、いうお話。めっちゃいい話やん(笑)


帰り道、母に聞かせてあげました。




教訓:人の話は、最後まで聞きましょう(^^)



小さくまとまってます。

2010-10-26 00:47:28 | 家族
朝晩が冷え込むようになってきましたねー。
皆様お元気でしょうか。

最近の私は・・2日に一度は母と、近所をウォーキングしてます。
18時半には夕飯を食べ終わっているので(笑)・・
酒に酔った父が寝静まってから、そーーっと家を出るのです。

別に内緒にする必要はないのですが。


けどバレると、変に干渉してこられるのが面倒なので、
やっぱり内緒にしとくのが、いい。


母と、他愛もない話をしながら30~40分ぐらい歩くのが、
結構楽しかったりします。


会話の内容は、昔飼っていた犬の話とか、父への不平不満とかを、
お互いぶちまけたりして(笑)

最近、両親と一緒に居すぎて、特に父の言いなりになり過ぎて、




娘というより・・・・




第2夫人みたいになってきてます。恐怖です。




何かと手のかかる父に、母と二人で対抗していくうち、
母と私は2人で一人前・・・2個イチみたいに思える時があります。

この母と私の関係も、親子というより、痛みを分かち合える同士のような
感覚で、気分屋の殿様のご機嫌を損なわないように、
小声でこそこそ相談したり、協力しあったり。

そうやって、どうしても妻目線で、父を見てるからか・・・

長年連れそった老夫婦が、相手の顔を見るのも嫌、とか、
咳払いしただけで腹が立つ、とかいう話をたまに聞きますが、


今まさにそれです(笑)


父の一挙一動にイライラきてます。



はぁ。家に居るのも疲れますね。
仕事してる方が楽です。精神的には。



そうそう。昨日、家族で外食したんです。

2つ隣のテーブルには、初老の男性4人組。

そんな酔った風ではなかったけど、
一人の男性が、若い男の店員に向かって、

「だから、5千円札を全部千円札で両替しろって言ったんや!
あほかお前は?あほ!あほ!!」

と、大声で言ってるんです。

ああいう人は、外でご飯を食べてはいけないと思います。
気分が悪いですよね。

けど、すぐに同席の友人の一人が

「お前、店員にあほとか言うな!」

て、後で諭していました。

ちゃんと叱ってくれる友人が居るのがまだ救いやなと思いました。


と、私達のテーブルに別のウェイターさんがビールのオカワリを
持ってきたのですが、奥に座っていた父の所まで手が届かなかったので
手渡しをしようとしたら、すかさず
「手で渡すか? おい、分かってんのか?」と
わざわざふっかける父・・・・・・


こんな身近にも・・・・


なんか、文句言うのがカッコいい、みたいな、
そういういらん空気が伝染したんでしょうか。

しょうもないわー。




こういう時、おじいちゃんが生きていたら、キツく叱ってくれるのかなーって
思います。

人間、誰か叱ってくれる人が居なくなったら、途端にわがままに
なるのかなって。



そして孤独になって、余計卑屈になるのか・・・


そんな父に尽くす母は、やっぱり偉大、です。


お見舞い。

2010-10-09 12:48:50 | 家族
母方のおばあちゃんが入院しています。

軽い脳梗塞を起こして、玄関先で転倒したのがきっかけで。

命に別状はないと聞いていたし、
入院してすぐにお見舞いに行った時は
とても元気で。

転倒するまでの経緯も事細かに覚えててハッキリ説明してくれたし、
趣味のカラオケのテープを聴いたり、人目を気にして口紅を引いたりして、
生き生きとしてて。
私と母は安心し、逆に活力を貰って病院を後にしたんですが。


けどその2日後、薬の副作用で下血したらしく、輸血が必要な程の出血で・・・・
たちまち衰弱してしまいました。
食事は点滴で、歩けないのでオムツに・・・


こないだ2回目のお見舞いに行ってきました。

前見た時より結構痩せてて、顔色も悪いし、声にも張りがなく・・・
食欲も無く、少し熱があるみたいで、しんどそうでした。

『なかなか思うようにいかへんわ・・・このまま入院して皆に迷惑掛けるのも辛いなぁ・・
90まで生きれたんやからもう悔いはないけど・・・』

と、すごく弱気になっていて。

そんなおばあちゃんを見たのは初めてでした。


根っからの天真爛漫で、辛いことも深刻なことも、何でも高らかに笑い飛ばして・・・
貧乏神も疫病神も、尻尾丸めて逃げ出すような、強いヒトです。

病気になる事によって、というか入院して病人という立場に置かれただけで、
簡単に人の気力って奪われていくもんなんやなぁ・・・って。

けど、

『遠い中、えつこ(母デス)とゆかちゃんが会いに来てくれてほんとに嬉しい。
ありがとう、ありがとう、ありがとう!』

と、固く手を握って言ってくれました。


私は治療をしてあげる事は出来ないけど、気力の補充はしてあげられます。
人が人に与えるパワーもまた、凄いなぁと。
久しぶりに、人に感謝された気が(笑)


13日に90歳の誕生日を迎えるおばあちゃん。


またあの豪快な笑い声が聞ける日を心待ちにしています。