ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

なんでもかんでも食い物にする寄生虫みたいな輩こそ規制したいね!

2006-08-21 | 映画

THE KISEI 寄生」(白い部屋)(Unborn but Forgotten)

またまた韓国ホラーの未見ストックを消化いたしました。

これまた安っぽい作品です。

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テレビ局勤めのソジュンは、チョ刑事と約束したとおり、彼の密着取材を敢行するが、ひどく不可解な連続女性殺人事件に巻き込まれていく。

被害者たちは皆同じサイトを訪ねていた。マリ産婦人科、そのポップアップからリンクが張ってあるのだ。

産婦人科――。ソジュンには嫌な場所だ。目下同じ局の人気キャスターと付き合っているのだったが、どうやら彼の子を妊娠したようなのだ。

ソジュンがポップアップをたどると……モニタ画面ではない、彼女自身が「幻視」の中に捕らわれてしまった。「白い部屋」の中で赤ん坊を抱いたまま、死んでいる女は彼女自身なのだ。

被害者たちは、死の前に、その知り合いに「自分の死んだ姿」を見たと言っていた。チョ刑事がサイトのアクセス記録と被害者の死との間に働くひとつの因果律を発見してしまう。サイト閲覧から二週間、十五日目にみな死んでいるのだった。

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「リング」や「着信アリ」のパクリとしかいえない本作。実にチープです。それに「破瓜」「生理」「産褥」など、血を流さずには置かれない「女性」方にとって「不愉快」に違いないモチーフを「恐怖」の素材にしている点も、ひたすら卑怯な作品だなと思いました。

そして、何でこんな作品がDVDになったんだ? と疑問を抱いていたら……この、主役のソンジュを演じていたのがイ・ウンジュ なんだね。納得しました。

昨年二月に自殺した「韓国美人女優」というのが、彼女だったんだね。その、ファン狙いのDVD発売だったわけです。ホラーとかサスペンスを適当に選んでしまうわたしには、そんなことはわからなかったわけです。

そんなこととは知らないから、主役の女性もイマイチさんだなぁ、とか思っておりましたよ。でね、さっき慌てて「バンジージャンプする」とか、「永遠の片想い(恋愛小説)」とか、別の作品のスチールをネットで検索してみたら、そっちの方が美人に映ってるじゃありませんか。やっぱり、そういう意味でも本来はフィルモグラフィー上でも彼女自身が見て欲しくない作品なのかもしれませんね。まさに「死人に口なし」で、そのうえ「THE KISEI 寄生」なんて変な邦題付けられてしまって、惨い限りです。韓国原題(白い部屋)英題(Unborn but Forgotten)なら、それぞれ含蓄を感じますが、急にお腹がせりあがるからって、「寄生」はないんじゃない? 「エイリアン」とかじゃないんだから。

不幸な女優さんと、不遇な作品に、合掌。



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