ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

忘れている安楽さ、思い出す恐ろしさ。

2010-04-27 | 映画
戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH

アナグリフ(赤青立体)方式として、どうにも奥行き・立体感を満喫できずに、不満が残るDVDでした。

では、ホラーとしての筋はどうだったかというと、それも少々首を傾げざるを得ないのです。

決して拙くはないのだが、何か物足りない感じ。
ユキがなんどもなんども飛び降りてくるところとか、心霊実話に通ずる気味の悪さなどあり、ふーん、と思ったりもしました。

けれどもどうにもそれ以上でないのは、

恐怖の肝となる「忘れている安楽さ、思い出す恐ろしさ」、

その部分が結局監督自身の作品である「輪廻」の焼き直しに過ぎないからです。

内容がその程度の魅力でしかないと、あとは立体映画としての価値を評価するしかなくなってしまいますが、

あるいは劇場で見ていればもう少し高い評価が出来たのかもしれないけれど、

その点がとても残念です。

立体感も、お話の部分も(実は、とりあえずの真相については少し似ているところもあるのですが)「ブラディ・バレンタイン」の方が上です。

本当に残念!

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2 コメント

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清水崇監督 (hello nico)
2010-05-05 00:30:04
初めまして
ホラー映画がお好きなようなのでコメントさせていただきます。

『輪廻』がすごく面白かったのですが、同じ監督だという事をすっかり忘れていました(思い出させていただき、ありがとうございます)。
それに比べてこの『戦慄迷宮3D』は…面白いとは言い難かったです。
それで、良い点を探すと“映像が美しい”ところぐらい。試写会だったので、監督自身も挨拶をなされて「恐怖よりも映像美に重点を置いた」とおっしゃてましたよ。
何よりも主役がイマイチなのが哀しい…
監督には挽回するような次の作品を期待しています。
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hello nicoさま (yuimor)
2010-05-05 06:51:52
コメントありがとうございます。

清水崇監督では「輪廻」のほか「劇場版 呪怨2」「呪怨 パンデミック」の日米2作目が単純に面白かったかと。アトラクションのお化け屋敷的な意味での面白さですが。

じんわり良いホラーではhello nicoさまが気に掛けていらっしゃる塚本晋也監督が主演している「稀人」(小中千昭 原作脚本)がよいかと。

と、ここまで書いて、そちらにご挨拶に伺います。
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