麦畑

太陽と大地と海は調和するミックスナッツの袋のなかで

月一の

2011-07-29 21:56:30 | 短歌

月一の会議終わればああ、われは解き放たれたはなたれ小僧

"tanka" と打ち変換すれば「短歌」と出る共用パソコンなればあやうし

来月にするべきことを予測して書く来月の業務報告

もう二度と読まぬ書類はただの紙いらないものは捨ててしまおう

三十分早く始まる仕事ゆえ三十分はやく帰る 早く

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信号を

2011-07-28 00:39:05 | 短歌

信号を待ってる僕に犬は寄り足のにおいを嗅いでくれるよ

ジーンズの裾はいかなるにおいする犬に聞いたらわかるだろうか

あたたかなけもののにおいするだろう寄りくる犬のにおいを嗅げば

目が合えばしばらく見つめあう僕ら欲しがるような目をしてきみは

信号が青になったら僕はゆく白いしましまわたり向こうへ

信号が青になったらきみはゆく赤いリードに引かれるままに

やわらかな道をはだしで歩きたいしろつめくさの生えてる道を

服も靴も全部脱いだら体毛はしだいにのびて体おおうらん

ひややかなけもののにおいするだろう毛に包まれた僕のからだは

広野には青い光はありえない赤い夕日にとどまるなかれ

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8月6日、ひそやかに一部推敲。

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スーツ着た

2011-07-25 18:52:18 | 短歌

スーツ着た黒い僕らは何だろう飛ばないカラス鳴かないカラス

_/_/_/ 角川短歌8月号 公募短歌館 _/_/_/
_/_/_/ 山埜井喜美枝さんに選んでいただきました。 (佳作) _/_/_/
_/_/_/ 伊藤一彦さんに選んでいただきました。 (佳作) _/_/_/

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三人の

2011-07-23 22:33:36 | 短歌

三人のいらっしゃいませこんにちはおそらく僕のほうは見てない

百五円または千三百五十円おなじ歌集が別のところに


おばあさんさあがんばって渡るのだ横断歩道の青のぴこぴこ

ゆっくりでゆっくりでいいよおばあさん左にまがる車はまちな


免許証ぺらりいちまい差し出せば娘の身分は証明される

あたらしい市立図書館利用券きみは自分の名前をしるす

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扇風機に

2011-07-20 18:54:27 | 短歌

扇風機にあーって声をぶつければあああああああ夏のかけらだ

_/_/_/ NHK短歌 8月号(5月15日締め切り分) 題「風」 _/_/_/
_/_/_/ 坂井修一さんに選んでいただきました。(佳作) _/_/_/

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