青桐の葉っぱの途切れたところから あっ夏の雲 あの下は雨
縁台のペンキの白がまぶしいよ スイカのたねを土にぺっぺっぺっ
さるすべりの赤い花ふさはみ出して弁天橋のこっちは夏だ
しそジュースがうまいって話を聞いたからしそを残して夏草を引く
園芸用支柱の長さ足らずしてつるむらさきの蔓はとまどう
もしかしてとなりの家の時計かも あまりにリアルな郭公のこえ
雨上がりの茗荷の葉っぱにくっついてそらまめになりたいんだ雨蛙
種を取るために残した大根の種うなだれている夏の庭
夕立はたしかな虹を立たしめて君のかつてをひらく、ひらくよ
※ ルビ 蔓(つる) 郭公(かっこう) 茗荷(みょうが)
_/_/_/ 未来10月号掲載歌 _/_/_/
_/_/_/ 笹公人 選歌欄 _/_/_/
麦太朗さんのお家の様子がどのお歌にも浮かんできます。 お庭があるって良いですね!!
西瓜の種・ぺっぺ子供の頃思い出します。
*雨上がりの茗荷の葉っぱにくっついてそらまめになりたいんだ雨蛙 (麦太朗)
♪何度も読んで私の好きな曲で歌っています♪
裏庭の湿った所に、三つ葉の横に生えているのかな?なんて想像して、童謡の様な懐かしさ感じました。
雨蛙の歌は実景を詠んだものです。
そらまめみたいに見えたんです。
下の句のリズムがあまり良くないのでどうかと思ったのですが
おはぎさんに好きといっていただき嬉しいです。
古い借家に住んでいるのですが庭だけは広いです。
ただ家が密集していて日当たりが悪いので全部裏庭
といった感じです。(^_^;