透明と透明まぜて透明をつくるひとひの終わりのために
二十五パーセントは重さか体積かどちらにしても酒は飲むもの
かすかなる自愛のこころよぎらせて芋焼酎を水でうすめる
焼酎に水を注げばたちくらむときの景色のゆらめきのごと
くちびるを先頭にしてわが顔は酒のグラスに向かいゆくなり
恍惚のにがい液体飲み込んでしめった舌をなおしめらせる
焼酎をひとくち飲めば木の椅子にわれのからだは腰からしずむ
焼酎をふたくち飲んで本を読むたやすくねむる目をふたつ待つ
書はいらない歌もいらない酒こそがわが友なーんて言ってみたりす
くらくらのふらふら富良野にあそぶ夢椅子にもたれてわれはみている