麦畑

太陽と大地と海は調和するミックスナッツの袋のなかで

パーティーで

2011-05-22 23:16:52 | 短歌

パーティーで話題にのぼるその人はそのパーティーに来ていない人

_/_/_/ 夜はぷちぷちケータイ短歌(5月22日放送分) 企画テーマ「パーティー」 _/_/_/
_/_/_/ 増田有華さんに選んでいただきました。 _/_/_/

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忘れたい

2011-05-20 19:05:38 | 短歌

忘れたい日ほどはっきり覚えてる色も匂いも人の言葉も

_/_/_/ NHK短歌 6月号(3月1日締め切り分) 題「日」 _/_/_/
_/_/_/ 来嶋靖生さんに選んでいただきました。(佳作) _/_/_/

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信号の

2011-05-18 20:26:44 | 短歌

信号の赤に止められわれとわが自転車は止まるほかなく止まる

待ち時間表示ランプが消えゆけば余命宣告されるごとしも

走り出すときのひとけり右足の大腿四頭筋かたくなる

すれ違うひとではなくてすれ違うひとの自転車われは見ている

自転車で横断歩道をすりへらすごくわずかずつでも確実に

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透明と

2011-05-17 19:35:56 | 短歌

透明と透明まぜて透明をつくるひとひの終わりのために

二十五パーセントは重さか体積かどちらにしても酒は飲むもの

かすかなる自愛のこころよぎらせて芋焼酎を水でうすめる

焼酎に水を注げばたちくらむときの景色のゆらめきのごと

くちびるを先頭にしてわが顔は酒のグラスに向かいゆくなり

恍惚のにがい液体飲み込んでしめった舌をなおしめらせる

焼酎をひとくち飲めば木の椅子にわれのからだは腰からしずむ

焼酎をふたくち飲んで本を読むたやすくねむる目をふたつ待つ

書はいらない歌もいらない酒こそがわが友なーんて言ってみたりす

くらくらのふらふら富良野にあそぶ夢椅子にもたれてわれはみている

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おそろしく

2011-05-16 23:54:09 | 短歌

おそろしく少ない語彙をもってして三十一文字をならべてわれは

短歌が好きと言ってしまえるひとがいてそういうひとには到底かなわぬ

佳作欄にわが作品をみつければ短歌だったとようやく思う

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