ゆえん

 

中国陸路の旅 貸切ツアーで少林寺!の巻

2010-12-18 18:49:08 | 中国
洛陽の龍門石窟から、
嵩山少林寺へ。

バスで行けば数百円で行けたけど、
不安要素が多すぎたため、
かなりボられつつ、貸切ツアーで向かいます。

助手席に座って、2時間弱。
ワイドに広がる中国の道。
電車とはまた違った景色が楽しめます。






前日、安宿に泊まったらダニに襲われ、
全然寝れなかったため、
今度は睡魔に襲われたけど、
戦いを挑むことなく、気ままにうたた寝。

目が覚めたら、いろは坂みたいな道で、
山をぐんぐん登ってた。




時折見える、下界の景色が、
なんとも壮大かつ幻想的で、美しい。



景色の看板に、「少林」が現れ始めてまもなく、
運転手さんから提案が。

 「もうすぐ少林寺に着くけど、
  見学には時間がかかると思うから、
  先にお昼食べといた方がいいよ。」

と、おっちゃんの人力アフィリエイトに流されるまま、
微妙な中華料理屋に入ります。



バイキング形式で、50元(600円くらい)と、
現地感覚ではかなり割高。

店員と運転手さんが、
慣れた感じで会話してる。

店員  「ねぇ!今日、客一人なの!?」

運転手 「あぁ。この人、一人で全額払ったよ。」

店員  「へー、どこの国の人なんだい?」

運転手 「日本人だよ。」

店員  「えー!?日本人??
     日本人の女が一人でこんな所に来るのかねー。」

…ってな感じで、言いたい放題。
気にしないけどね。


そして、いよいよ少林寺へ!


少林文化 人類遺産

入口!


この入場ゲート、
自動改札になっていて、
チケットを投入すると、

「ちーんちーん(どうぞお入りください)」

と、色っぽい女性の声が流れます。
ツアー客なんかが通りかかろうもんなら、

「ちーんち
  ちーんち
   ちーんち
    ちーんちーん」

と、連呼。
気を取り直して、観光観光。

少林寺の武術学校!


修行してる。


体験入学受付でサボる見習い拳士たち。




とにかく広い!


こんな道をひたすら歩いて、
やっとお寺の入口へ。





立派な建築物がひたすら続きます。




無造作に転がってる有り難そうなお宝。



ドラクエみたいに、武器屋が並びます。



演舞も見れる。


「少林寺を習ってみたい人!いませんかー!?」

と、客席から数名舞台に上げて、
(立候補者がいなかったのでかなり強制的に)

むちゃ難しい技をいきなりやらせて、


「無理っしょー!あはははは!」

と、ボランティアの一般人をネタに笑いをとるという、
斬新な構成。

次の演者が舞台を覗いてる姿が丸見えなのも、微笑ましい。





こんな感じで、約3時間、
広~い少林寺をこころゆくまで堪能。

演舞が長引いて、
運転手さんと約束の時間をちょっとオーバーしちゃった。



ここで、不安がよぎったのです。

次の行き先は鄭州だけど、
運転手さんは、かたくなに鄭州行きを拒んでた。

「少林寺から、また洛陽に戻ってきたほうがいいよ!」

「少林で一泊して、翌日バスで鄭州で行くのはどう?
 少林寺は夜のライトアップも綺麗だよ!」

などなど、
とにかく洛陽に帰りたいアピールを繰り返す。

鄭州に行きたくない運転手。
日本人観光客が、のんきに荷物を車に置いて観光、
時間になっても帰ってこない。


運転手さんが、律儀に待っててくれる保証なんてない。
そういえば別れ際、
「上着も置いて行きなよ、暑いだろ?」
って言ってたし。

 や ら れ た!?


お土産に買った、ヌンチャクと三節混を握りしめて、
歩き疲れた身体に鞭打って、本気ダッシュ。


疑ってごめんね、運転手さん。
普通に、現地の仲間とトランプして待っててくれた。


ゆえん 「ごめんなさーい!遅くなっちゃった!」

運転手 「あー、大丈夫、大丈夫。」

ゆえん 「じゃ、次は鄭州へお願いしまーす!」

運転手 「あー、それなんだけどさ、
     ちょっと別の車で行ってもらうことになったよ。」

ゆえん 「!? ま、まぁ、鄭州まで行けるなら、それでいいですよ。」
    (やっぱり鄭州には行きたく無いわけね…)


と、案内されたのは、
20元で鄭州まで行ける乗り合いのバス。




やっぱり… やられた…
500元でツアー組んだはずなのに。

でも、少林寺の見所をいろいろ教えてくれたり、
バスのチケットも手配してくれたし、
何かと面倒見のよかった運転手さん。

ボられつつも、名残惜しい、
何とも複雑な気分でお別れ。

また、2時間弱、バスに乗って鄭州へ。
次くる時は、一人でバスに乗れるかな。


鄭州はそんなに観光しなかったので、
中国陸路の旅編は これにて終了! かも。

コメント
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