大判カメラ日記。

ワイズクリエイト オフィス・木戸嘉一のブログです。

ペンタックス645D用4x5AD撮影テスト(3)

2010年07月31日 | カメラ機材
「ペンタックス645D用4x5アダプター」の撮影テスト、今回はチルトアオリを使用したパンフォーカス写真です。チルトアオリは商品写真、風景写真等のどの分野でも一番使用頻度の高いアオリです。基本的には近景、中景、遠景全てにピントを合わせてしまおうというアオリなのですが、近年この逆のアオリを使用して被写体の一部分しかピントを合わせず、ミニチュア風に写真を撮る事も注目されています。要するにチルトアオリを使用する事によりピント面のコントロールが出来てしまうのです。さてチルトアオリ用の被写体としてカラー積み木とトランプを用意し、撮影大判レンズは180mmをセット。より解りやすくするため絞りをF5.6開放で撮影しようと思ったのですが、ストロボを最小出力に調光し、光量を弱めるためにディフューザー2枚を使用するも、やっと絞りF16が限界だった(広さがあればこの限りでない)。645DのISO設定が最小200との事だが出来たらISO100まで設定できたらと思う。写真上下の左側は被写体の一番手前にピントを合わせF16でアオリを使わずに撮影。「お~。以外と中、遠景がボケているぞ!」と感嘆する。やはり645Dの受光素子が大きいのでコンパクトデジカメや一眼デジカメの様な受光素子の小さなものと比べると「ボケ味がキレイだ!」。風景写真等を撮影する時などはこのボケ味が被写体の立体感を生み出すのだ。次にフロントのチルトアオリをゆっくりかけて行く(徐々にレンズを下に傾ける)と上下写真の右側の様な写真が撮影できた。同じ絞り、光源等で撮影しても右側写真は積み木、トランプの一番奥までピントが確認できる。この事の応用で料理撮影で手前のお皿から一番奥のワインボトルまでピントのあった料理写真が完成し、風景撮影では手前の花から中景の木々、遠景の山までパンフォーカスになった風景写真を完成させる事が出来る。次回は形の修正アオリをまとめてみます。お楽しみに。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿