大判カメラ日記。

ワイズクリエイト オフィス・木戸嘉一のブログです。

祖父母の家族写真と「木戸麟編・小学修身書」。

2011年03月03日 | 日記
写真は私の祖父母の家族写真である。大正時代の写真だと思うが九段の写真館で撮影したモノクロ家族写真だ。この写真に写っている祖父母について触れると、祖母は私が幼少の時に亡くなり、更に祖父は私が生まれる前に亡くなっている。祖母の記憶は残っているが祖父に関してはこの1枚の写真を通してしか無い。いかにも明治時代の人間らしく厳格な感じで撮影されている。話はこの祖父関連の事である。祖父は明治時代に木戸麟という人の養子になって木戸姓を名乗っていたのだ。いろいろ調べて行くと祖祖母・木戸麟という人物は明治時代に「小学修身書」(12冊)を編纂した木戸麟という人と同一人物ではないかと言うことが微かな糸で結び付くのである。祖祖母の木戸麟は福岡県出身で「小学修身書」の木戸麟も福岡在住の時に同書を執筆している。時代の整合性もあり、もしかしたらと言うところまで来ている。そんな訳で今回、木戸麟編の「小学修身書」のオリジナルをオークションを通して入手した。それが写真中と下である。因みにこの「小学修身書」は明治の出版社・金港堂の創業者・原亮三郎が群馬県の所有していた『修身説約』と『小学修身書』の版権を譲り受け、各府県で修身の教科書として採用され「既ニ数百万部ヲ発売セリ」とある程のベストセラー教科書になったのだ。これにより金港堂は明治最大の出版社になり教科書販売で巨額の富を得たことになった。果たして「小学修身書」の木戸麟と私の祖祖母・木戸麟が同一人物か判明するには時間が掛かるだろうが少しずつ調べていこうと思っている。皆様ご期待下さい。それにしても昔撮影された家族写真、良いと思いませんか。着物や髪型に時代を感じます。