クラシック好きです

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ピエール・フルニエの活躍した時代はまだモノラルか?

2014-08-09 07:21:32 | クラシック音楽
ピエール・フルニエは録音が古い様ですが熱いものが伝わって来ます!

このボックス1枚目は50年代の録音でステレオなので文句無しです
おかげでシューマンとチャイコフスキーのチェロの曲が好きになったし
ブラームスのダブルコンチェルトはもともと好きですが

2枚目はほぼ40年代の録音
ドボルザークが48年
サンサーンスが47年
チャイコフスキーはなんと41年

ドボルザークの1楽章を聞き始めると
大河内傳次郎の『丹下左前』が始まるかのごとき古い映画音楽に聞こえてくる

うわ!

以前ならここでやめてしまうところですが
嵐寛寿郎の『鞍馬天狗』でも見てるつもりで音楽を聴いていると
それとなく聴けることを発見!

この聞き方に慣れれば
先日購入したヴィルヘルム・フルトヴェングラー のでかいBOXにも
対応できそうな気がして来ました
実際ヒスノイズがバッチリ入った録音ですが
現代の能力ですとこのヒスノイズ取り除くことは出来るのですが
そうすると音楽の厚みがなくなってしまいます
ノイズ残したままと言うのは正解だと思います。

それにしてもモノラルで聴くドボルザークのチェロコンチェルトって
チャンバラの映画にバッチリ似合う気がするのは私だけだろうか?

3楽章は
ザ・ピーナツがモスラーと幸せに暮らしてる様な
イメージが湧いてくると言うことは

モノラルの方が演奏家の情熱というか
訴えたいことが伝わりやすいのかもしれない
これは良いことを発見したかもしれない
ただし本当に素晴らしい演奏でなければその様な効果はないかもしれませんが
名演と言われるものは古くとも購入して見るのも良いかもしれません

サンサーンス
これは!
ヒスノイズを軽く取り払ったのか
チェロの音が軽くなってしまってる分
他の楽器も聞こえやすくなっています

安いラジカセで音楽を聴いてる感じですね
音楽家の魂まで削り去った様な気分がしますね

耳をそれに慣れさせて
汲み取る様に音楽を聴いてあげればそれなりに聞こえて来ますが
ヒスノイズをバッサリ削るのは良くないと言うことが判明

削り取る前だと
音楽家の魂がノイズに隠れているだけですが
魂も音質も削り取られた録音からもとの音楽を想像するのはむつかしいかと!

それにしてもピエール・フルニエって人は
ジャクリーヌ・ドュ・プレとは対極にいる様に
常に冷静に丁寧に音楽を作り上げる人の様です

書道の名人が勢いのある文字を書く時でも
スローモーションの様な動作で書き上げるのを見るのと同じ様な感じに聞こえて来ますが

流石に
サンサーンスのリマスターはノイズの削りすぎか
音色自体きつく感じる人が多いと思われます。

戦前のチャイコフスキーは聴くのをやめて
モーツァルトの弦楽四重奏でも聴いてみようと思います

Kakishima
コメント
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