エミール・ギレリス ベートーヴェン ピアノソナタ全集
Disc1
● ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第2番イ長調 Op.2-2、第3番ハ長調 Op.2-3、選帝候ソナタ WoO.47より第1&2番
録音:1981~1985年
Disc2
● ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調 Op.7、第8番ハ短調 Op.13『悲愴』、第10番ト長調 Op.14-2
録音:1980~1985年
Disc3
● ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第5番ハ短調 Op.10-1、第6番ヘ長調 Op.10-2、第7番ニ長調 Op.10-3
録音:1973~1985年
Disc4
● ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調 Op.22、第12番変イ長調 Op.26、エロイカ変奏曲 Op.35
録音:1975~1985年
Disc5
● ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調 Op.27-1、第14番嬰ハ短調 Op.27-2『月光』、第15番ニ長調 Op.28『田園』
録音:1980~1982年
1916年〜1985年
先にソビエトから東欧へ演奏旅行に出かけたエミール・ギレリスは評判が良かったもののソビエトにはスビャトスラフ・リヒテルがいると言ったことでついついスビャトスラフ・リヒテルに目が行きがちではあるがエミール・ギレリスのベートーヴェンピアノソナタを聴くとどの曲も名曲に聞こえるのが楽しい!
初期の作品ですが2番でも3番でも立派な大曲に聴こえてきます。
全体にゆったりした解釈でテンポも良く動くし古典ですがよく歌っているので聴いていても飽きません!
優しいところは優しく弾くがいざフォルテッシモになると初期の作品ですが楽器がなりきったベートーヴェンのフォルテの音が響きます。
まだ前半ですがベートーヴェンピアノソナタ全集としてかなりお勧めかもしれません?
全曲通して聴くのはそれほど楽ではありませんが脂の乗り切った頃での演奏後半も楽しみですね!
Disc6
● ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第16番ト長調 Op.31-1、第17番ニ短調 Op.31-2『テンペスト』、第18番変ホ長調 Op.31-3
録音:1975~1981年
Disc7
● ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第19番ト短調 Op.49-1、第20番ト長調 Op.49-2、第21番ハ長調 Op.53『ワルトシュタイン』、第23番ヘ短調 Op.57『熱情』、第25盤ト長調 Op.79
録音:1972~1984年
Disc8
● ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調 Op.81a『告別』、第27番ホ短調 Op.90、第30番ホ長調 Op.109、第31番変イ長調 Op.110
録音:1974~1985年
Disc9
● ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第28番イ長調 Op.101、第29番変ロ長調 Op.106『ハンマークラヴィーア』
録音:1972年、1982年
ベートーヴェンピアノソナタ全集を通して聴くのはそれほど楽ではありません。
それを他の演奏家と聴き比べるなんてのは無謀な作業のように思います。
今まで全集かどうか定かではありませんが、バックハウス アルトゥール・シュナーベル ダニエル・バレンボイム クラウディオ・アラウ ウィリヘルム・ケンプ スビャトスラフ・リヒテル フリードリッヒ・グルダあたりは聴いてますがやはり全集となると記憶が怪しくなります。
その点エミール・ギレリスのベートーヴェンは時折自分が思ったテンポよりゆったりとるときがありますが許容範囲であり有名どころの曲はテンペスト以外ブラボー!とスタンドアップしたいくらいであり録音も年代がねんだいですからキズ一つなく目の前でエミール・ギレリスが演奏してるように聞こえてきます!
これまで私が聴いたベートーヴェンのソナタ全集の中では1番お勧めです。
スビャトスラフ・リヒテルばかり目がいってましたが
ギレリスはそんじょそこらのピアニストと一緒にしてはいけない微妙にロマンチックなピアニストだと思います。
ベートーヴェンの曲なのによく歌っています!
ええわ〜!
柿島秀吉