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一日一書 735 名月や・加舎白雄

2015-11-07 16:37:59 | 一日一書

 

加舎白雄

 

名月や眼(まなこ)つぶれば海と山

 

 

 

 

仲秋の名月やら、近ごろではスーパームーンやら

そうした美しい月を人はいつも見ることができるわけではない。

雨が降ってしまったり、自分が病の床にあったり、事情は様々だろう。

けれども、「眼を閉じれば」、そこには自然が、海が、山が、豊かにひろがる。

行ったこともある山、見たこともない海。

 

白雄が何らかの病で、名月を見ることができなかった日の思いを

素直に詠んだ句であるらしい。

実感のこもった句として、味わい深い。

 

 

 

 

 

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