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一日一書 79 はつ蝶の・加舎白雄

2013-05-03 22:18:21 | 一日一書

 

はつ蝶のちいさくも物にまぎれざる

 

 

加舎白雄(かや・しらお)の句

 

 

加舎白雄は、江戸時代中期の俳人。(1738~1791)

 

 

「春の初めに出てくる蝶は、小さくても、他の物に紛れることなく飛んでいる。」

という意味でしょう。

蝶は、モンキチョウか、モンシロチョウか、それとも……

何でもよろしい。

小さくても紛れないという「確かさ」。

 

今年の春は、こういう確かさを示すことなく

もう初夏、五月。

この初夏も、まだ寒いです。

 

 

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