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一日一書 60 まよひ子 そして 雨宝院

2013-04-14 22:04:48 | 一日一書

 

雨宝院にある「迷子石」

 

「まよひ子 ここへもて来べし」云々と刻まれています。

「江戸の文政十年に行方不明の子供をたずねる告知板の役をつとめた石」ということです。

こうした石は、全国にまだ残っているようです。



この碑の遠景です。




さて、雨宝院の写真をご紹介。

雨宝院というのは、室生犀星が生後間もなく貰い子に出された寺で

幼少期をここで過ごしたのです。



犀川の向こう側に見える小さいな寺が、雨宝院です。

 

 

 

北陸では珍しい真言宗のお寺。

北陸は何といっても浄土真宗ですからね。

犀星の継母の赤井ハツという女性は

この寺の住職、室生真乗の「内縁の妻」でしたが

なぜ「内縁」なのかというと、真言宗ではその当時はまだ妻帯が許されていなかったからだそうです。

この女性に、犀星は、いわば虐待されて育ったのでした。

そして、小学校も中退し、すぐに裁判所の給仕として働かされたのでした。

そこで出会った上司から俳句をすすめられ、犀星は文学に目覚めていったのです。

 

 

門の外にこうした案内板があります。

 

 

 

 

小さなお寺ですが、創建は736(天平8)年という古いお寺です。

 

 

寺の名前の由来ともなっている雨宝童子像。

 

 

室生犀星の位牌。そして右隣には、犀星の長女室生朝子さんの位牌が並んでいます。

 

 

雨宝院から数分のところに室生犀星記念館があります。

その入り口に、「室生犀星生誕地跡」の碑がたっています。

 

 

 

 

 

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