天衣無縫
半紙
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天女の衣服には縫い目などといった人の手が施されていないとの意で、
詩文などが流れるように自然で、技巧が目につかず、すこしの抵抗も感じないことをいう。
『霊怪録』に、郭翰(かくかん)という人が、ある夏の夜、庭に寝転んで空中を見ていると、
織女が天下ってきたので、よくよくその着衣を見てみると、縫い目がまったくない。
そこでそのわけを尋ねると
、織女が「天衣はもともと針と糸(針線)でつくったものではない」と答えたとある、による。
(日本大百科全書・ニッポニカ)より
「天真爛漫」と同じ意味でも用いられる言葉です。