日経平均が1万4千円を回復し、バブルはさらに加速しています。しかし(『週刊文春』によると)昨年来の円安・株高の「アベノミクス」を演出したのは外国人投資家だそうです。昨年11月以降の3ヶ月で、(東証一部の)買い越し額は3兆2千億円、しかしその外国人投資家も3月には売り越しに転じています。4月は国内の個人投資家が「買い越し」となっており、バブル崩壊は目前のようです。実はこの間、日本の銀行も保有株を売り越しており、(日本企業の99%を占める中小企業に貸付を期待されている)「肝心の銀行が景気回復を信じていない」状況なのです。
また、(『週刊新潮』によれば)日銀は国債や社債を買うだけでなく、「ETF(上場投資信託)やJ-REIT(不動産投資信託)に大規模な資金を出し」、「つられて株は上がるし、・・・不動産価格も上昇していく。これがアベノミクスの構造」だと言います。つまりバブルで儲けることができるのは、バブル以前に株や土地を買っていた、買えるお金のあった人たちなのです。少なくとも4月以降にバブルの踊らされた人は、「一攫千金を狙って、なけなしの金で博打をするようなもの」だと警告しています。このようなバブルを招来させることは、自国の国民を意図的に罠に嵌める施策であるとも言えます。
株だけではありません。円安になっても、「日本のメーカーの殆どは生産拠点を海外に移して」おり、「資材や燃料の調達費から人件費まで外貨建てで決済しているため、円安の恩恵は全く」なく、
(未だその徴候はありませんが)「たとえ円安で輸出が好調になっても、国内の雇用創出には全く繋がらない」。「結局、人は物を買わず、消費も盛り上がらないのでデフレ色は残ったまま。一方、手元にあるお金は、円安で貨幣価値は下がる。そのため・・・株やFX、不動産、金など投機的商品に手を出してしまう」というカラクリ(仕組み)なのです。(読者の中にはおられないと思いますが)どうぞこの「罠」に嵌らないようにと祈るだけです。
(株は上がれば下がるのは当たり前なので、下がっても国際的な信用を失うことはありませんが)最も心配なのが債券市場です。(安倍さん及び黒田さんの目標とされる)「物価が2%上昇すれば、長期金利も2%あがるのが常識」だそうで、こうなると、現在の国債償還費用22兆円が、30兆円にも膨らみ、予算すら組むのが困難になります。さらに、金利が上がれば当然債券価格は下がりますが、「大量の国債を抱える銀行や生保は巨額の含み損を抱える」ことになります。(既に損切りは始まっているようです)
また、短期国債では購入者の45%、長期国債でも18%が外国人だそうです。円安が進めば、彼らの持っている国債の価値が下がるわけで、彼らが円安を嫌い国債を手放せば、国債の暴落の引き金となる可能性もあります。実際、日本国債を大量に購入している中国の格付け会社は、日本国債の格付けを下げています。アベノミクスが国債の信用を落とし、暴落を招く危険性すらあるのです。バブルには関係のない多くの国民も、円安による様々な物や料金の値上げで首を絞められています。その「罠」(アベノトラップ)に、もう既に嵌っているということなのかも知れません・・・
P.S. 安倍バブルの恩恵を最も被っているのは証券会社でしょう。連日の大商いで手数料収入も大幅に増収で、大手証券会社も軒並み黒字だそうです。その陰で、多くの個人投資家が「罠」の餌食となるのかと思うと憤りを感じます。ハイリスク・ハイリターンの自己責任と言われる(投資ではなく)投機ですが、多くの個人が殺される仕組みがある以上、それを自己責任だとだけ言うのは無理があります。それも外国人投資家が儲けて、日本人が損をする仕組みを日本政府が先導しているとなると、尚更のことです・・・
P.S.2 今朝の『朝日新聞』に、福島第1原発の航空写真と掘られた12本の井戸の位置が記されていました。(おおよそ西から東に流れている)地下水の流れがよく把握できていなので、取り合えず南北に井戸を掘ったという感じです。汲み上げた地下水には放射性物質が混じっているそうですが、東電は「十分低い値」として、海へ放出したいそうです。(その数値がわからないのですが、放射能汚染水であることに変わりはありません)それでも、1日400トン流入する地下水のうち、100トンしか防げないそうです。汚染水の混ざらないように、もっと手前からさらに井戸を掘りたいところですが、汚染水タンクがびっしりと並んでいます。どうにもちぐはぐな対応としか思えません・・・
P.S.3 放射能汚染水が漏出した地下貯水槽ですが、東電は「二重のポリエチレンシートに遮水効果がある」として、余り(粘土層)ベントナイトには「関心」がなかったようです。シートが破れますから、漏れたものを吸収させて、漏れ出すのを遅らせるのがベントナイトの役割です。(専門家会合で)破れたらすぐに移送すると「豪語」した東電ですから、処分場ですら50ミリのベントナイトを6.4ミリでも構わないと思ったのでしょう。(処分場問題に関わったことのある私には、到底考えられません)それを承認した専門家も専門家です。政府が発足させた「汚染水処理対策委員会」の初会合が開かれました。その会合で、井戸の手前に遮水壁を造って、地下水を迂回させようとの計画が提案されたそうですが、技術的には難しいそうです。それでも、造って少しでも地下水の流入を減らしていくしかないと思うのです・・・
by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成25年5月8日)
また、(『週刊新潮』によれば)日銀は国債や社債を買うだけでなく、「ETF(上場投資信託)やJ-REIT(不動産投資信託)に大規模な資金を出し」、「つられて株は上がるし、・・・不動産価格も上昇していく。これがアベノミクスの構造」だと言います。つまりバブルで儲けることができるのは、バブル以前に株や土地を買っていた、買えるお金のあった人たちなのです。少なくとも4月以降にバブルの踊らされた人は、「一攫千金を狙って、なけなしの金で博打をするようなもの」だと警告しています。このようなバブルを招来させることは、自国の国民を意図的に罠に嵌める施策であるとも言えます。
株だけではありません。円安になっても、「日本のメーカーの殆どは生産拠点を海外に移して」おり、「資材や燃料の調達費から人件費まで外貨建てで決済しているため、円安の恩恵は全く」なく、
(未だその徴候はありませんが)「たとえ円安で輸出が好調になっても、国内の雇用創出には全く繋がらない」。「結局、人は物を買わず、消費も盛り上がらないのでデフレ色は残ったまま。一方、手元にあるお金は、円安で貨幣価値は下がる。そのため・・・株やFX、不動産、金など投機的商品に手を出してしまう」というカラクリ(仕組み)なのです。(読者の中にはおられないと思いますが)どうぞこの「罠」に嵌らないようにと祈るだけです。
(株は上がれば下がるのは当たり前なので、下がっても国際的な信用を失うことはありませんが)最も心配なのが債券市場です。(安倍さん及び黒田さんの目標とされる)「物価が2%上昇すれば、長期金利も2%あがるのが常識」だそうで、こうなると、現在の国債償還費用22兆円が、30兆円にも膨らみ、予算すら組むのが困難になります。さらに、金利が上がれば当然債券価格は下がりますが、「大量の国債を抱える銀行や生保は巨額の含み損を抱える」ことになります。(既に損切りは始まっているようです)
また、短期国債では購入者の45%、長期国債でも18%が外国人だそうです。円安が進めば、彼らの持っている国債の価値が下がるわけで、彼らが円安を嫌い国債を手放せば、国債の暴落の引き金となる可能性もあります。実際、日本国債を大量に購入している中国の格付け会社は、日本国債の格付けを下げています。アベノミクスが国債の信用を落とし、暴落を招く危険性すらあるのです。バブルには関係のない多くの国民も、円安による様々な物や料金の値上げで首を絞められています。その「罠」(アベノトラップ)に、もう既に嵌っているということなのかも知れません・・・
P.S. 安倍バブルの恩恵を最も被っているのは証券会社でしょう。連日の大商いで手数料収入も大幅に増収で、大手証券会社も軒並み黒字だそうです。その陰で、多くの個人投資家が「罠」の餌食となるのかと思うと憤りを感じます。ハイリスク・ハイリターンの自己責任と言われる(投資ではなく)投機ですが、多くの個人が殺される仕組みがある以上、それを自己責任だとだけ言うのは無理があります。それも外国人投資家が儲けて、日本人が損をする仕組みを日本政府が先導しているとなると、尚更のことです・・・
P.S.2 今朝の『朝日新聞』に、福島第1原発の航空写真と掘られた12本の井戸の位置が記されていました。(おおよそ西から東に流れている)地下水の流れがよく把握できていなので、取り合えず南北に井戸を掘ったという感じです。汲み上げた地下水には放射性物質が混じっているそうですが、東電は「十分低い値」として、海へ放出したいそうです。(その数値がわからないのですが、放射能汚染水であることに変わりはありません)それでも、1日400トン流入する地下水のうち、100トンしか防げないそうです。汚染水の混ざらないように、もっと手前からさらに井戸を掘りたいところですが、汚染水タンクがびっしりと並んでいます。どうにもちぐはぐな対応としか思えません・・・
P.S.3 放射能汚染水が漏出した地下貯水槽ですが、東電は「二重のポリエチレンシートに遮水効果がある」として、余り(粘土層)ベントナイトには「関心」がなかったようです。シートが破れますから、漏れたものを吸収させて、漏れ出すのを遅らせるのがベントナイトの役割です。(専門家会合で)破れたらすぐに移送すると「豪語」した東電ですから、処分場ですら50ミリのベントナイトを6.4ミリでも構わないと思ったのでしょう。(処分場問題に関わったことのある私には、到底考えられません)それを承認した専門家も専門家です。政府が発足させた「汚染水処理対策委員会」の初会合が開かれました。その会合で、井戸の手前に遮水壁を造って、地下水を迂回させようとの計画が提案されたそうですが、技術的には難しいそうです。それでも、造って少しでも地下水の流入を減らしていくしかないと思うのです・・・
by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成25年5月8日)