プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

トルコへの原発輸出

2013-05-04 09:01:42 | 日記
 福島第1原発事故後初の、海外での原発受注が確定しました。受注したのは三菱重工とアレバ連合で、トルコのシノップに建設予定の4基で、総事業費は2兆円を超えるとのことです。(以下、引用は『朝日新聞』)過去最大の貿易赤字に苦しむ日本としては、現実的に現在最も外貨を獲得できる商品として、アベノミクスの海外戦略最大の目玉というところでしょう。トップセールスにも力が入るはずです。

 福島第1原発の事故後、世界でも脱原発の動きも出てはいますが、一方で新興国を中心に原発の需要はさらに大きく、2030年までには(100万kW級で)90~370基もの需要があります。核(原発)は拡散し続け、世界中が核の格納庫となる日は近いと思われます。テロの標的がここまで増えれば、最早テロを防ぎきれるものではありません。私たちは常に、地震や津波に加えて、テロによる核の恐怖を感じながら生きていかなければならないということです。いずれにしても、この核(原発)拡散の流れは、(虚しく、危険過ぎますが)今後も変わらないということだと思うのです・・・

P.S. 昨日は憲法集会が全国で開かれました。私自身は改憲には反対です。何故なら、日本国憲法は米国が日本を縛る為に作ったものですから、その分日本政府には都合の悪いものです。その都合の悪い部分は、日本政府に盲従したくない(私のような)日本人には逆に都合が良いものとなります。それを武器に、闘う(暴力を振るう)「よすが」となるからです。ただ、このような小さな暴力で、何かが変わるとも正直思えません。安倍さんは、その都合の悪い部分を改正し、米国の呪縛から逃れたいのでしょうが、これもまた小さ過ぎる足掻き(暴力)であって、仮に改憲できたとしても、現実には何も変わらない、米国の桎梏から逃れることなどできはしないということだと思うのです・・・

P.S.2 福島第1原発から約10キロの所に自宅があった元高校教師の方が、事故後、仮設住宅では母親の介護も十分に出来ないと築19年の中古住宅を購入、リフォーム代300万を含め合計2,000万円を退職金で支払い、東電に対して家の賠償金を請求しましたが、回答は「1円も出ない」だったそうです。(それ以上詳しく掛かれてないのでわかりませんが)やはり裁判をやるしかないのでしょうか?紛争解決センターではどうにもならないと思います。これがモデルケースだとすると、避難し損害を被った方々は、さらに極めて苦しい状況の中で闘い続けなければならないということになります。(自分勝手な私は)他人事だと思っても尚、本当に大変なことだと思わざるを得ないのです・・・

P.S.3 経産省の元事務次官、菅総理当時は内閣官房参与、その後損保ジャパン顧問に天下りした望月氏は、今年2月の講演で、「私は『原発役人』と言われてきましたので、まあ、それなりの責任をきちっと取らないかんと思っております」とのたまわれたそうです。原発を推進し、事故時はその対応に責任があった方として、立派なお言葉だと思います。今年の6月には住友商事の社外取締役にも就かれるそうですが、法外な報酬を、被害に遭われた方々に対して、せめて寄付でもされるお心積もりなのかも知れません・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成25年5月4日)