プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

成長戦略としての「原発」

2013-05-31 10:03:06 | 日記
 安倍政権は産業競争力会議において、原発の活用を成長戦略に盛り込む予定です。(以下、引用は『朝日新聞』)素案には、規制委員会が安全と判断した原発は再稼動し、地元の理解や協力を得る為に「政府一丸となって取り組む」とのことです。これに呼応するように、北海道電力(止まり原発1~3号機)、関西電力(高浜原発3,4号機)、四国電力(伊方原発3号機)、九州電力(川内原発1,2号機)は、7月にも再稼動の申請を行ないます。(新基準すらない状況で)大飯原発が再稼動したという既成事実がありますから、(大飯すら止められなかったのですから)上記の原発再稼動を止める手だては最早ない、というのが(悔しいですが)現実のようです。

 また、事故後初めて受注したトルコでの原発建設、インドとの原子力協定の促進など、まさに重厚長大型の最大の輸出品が原発であることは間違いがありません。1基で少なくとも5,000億円の商品は他にありません。日本の成長戦略には欠かせないのです。そうした経済成長と、利益の上げ方を、戦後はもとより、戦前から日本は取り続けてきたのであり、今後も同様の方針をとり続けるわけです。世界の構造自体が変わらないのですから、生きていく、生き残る為には仕方がないと言われれば、(いくら嫌でも)私たちにはどうしようもないのです。

 本当に悲観的で無気力な私ですが、実は伊方原発再稼動が決まれば、原発の前で「ハンガー・ストライキ」をしようかと考えていました。それだけはさせないという思い(渾身の一撃、暴力)を、政府や電力会社にぶつけたかったのです。ただし、たとえ私一人のちっぽけな命を差し出したとしても、原発再稼動を止められるものではありません。できることとできないことがあります。最近もOさんからも、できないことではなく、できることをやっていかないといけないと諭されたところです。できないことを、どんなに頑張っても、やはりそれはできないのです。できないことをやり続けるのは、(ある意味)りっぱです。ただ、私なら、(やるなら)1人でやります。誰かを巻き添えにするようなことだけはしてはいけないと思うのです。

 正直(私には)、原発を止める手立てが全く見つかりません。それはこの世界の構造そのものを変えることと同じことだからです。(副島さんによると)戦争屋ブッシュ大統領に実質指示を出していたのは副大統領だったリチャード・チェイニーです。でもその背後にいる者こそ、ユダヤ系財閥の雄であるデイビッド・ロックフェラーです。戦争で(或いは平時でも)金儲けが出来る、それを仕掛けることが出来る絶大な力を持つものこそ、この世界を変えることが出来るのです。しかし、その構造と仕組みによって、その絶大な力を得ている彼らが、その構造を、仕組みを変えるはずがないのです。それが現実なのです・・・

P.S. 現実認識が違うということは、決定的なことです。正直、話が出来ないのです。アプローチの仕方は相談して決めることができます。考え方の違いも修正できます。でも、現実の認識が全く食い違っている場合、最早言葉が通じません。思いは同じでも、共に行動をしても、虚しさが募ります。原発反対の現場でも、そういう思いをいつも持ちます。原発政策は、世界の核戦略そのものであり、世界の軍需産業と繋がっています。原発をなくすことは、核をなくし、全ての武器をなくすことになります。(できるならばそうしたいです)軍事と結びついた民間の全ての経済活動を停止することです。(車どころか、持てる全ての物を放棄することになります)それでも、良いのかと自問自答して、それを是とする者だけが、(原発反対ではなく)マザーのように全てを捧げて生きていけば良いのです。それが出来る者だけが、真の祝福を得られるのだと思うのです・・・

P.S.2 そのマザーのように全てを捧げて生きていけないから、矛盾を自覚しながら原発反対で少しでも怒りを吐き出したい、というのが私の立場であり行為の真意です。何も世界の構造が変えられるとか、変わるとか思ってしているわけではないのです。矛盾撞着の中で、足掻いているのです。この自分の生き方が、如何に汚く、血に染まったものであるかを直視したくないのです。この現実から逃れたくて、もがいているに過ぎないのです。如何に惨めな存在かと思いますが、持てる物、あらゆる煩悩を削ぎ落としては、生きてはいけないということです・・・

P.S.3 浪江町が、避難住民、4,885世帯、1万1,602人の方の代理となり、月額10万の慰謝料を、避難終了まで月額35万まで増額するように原子力損害賠償紛争解決センターに申し立てました。「事故による避難、地域でのコミュニティーの崩壊などの深刻な被害実態」に鑑みれば、生活が再建されるまでの間は、それぐらいの賠償があっても良いのではないかと思いますが、どこまで増額が認められるか、私には分かりません。弁護団のアンケートによると、多くの方が未だ「苦痛が続いている」、それは「将来の見通しが立たない」からだと答えています。その通りなのだろうと思います。「お金の問題ではない。被害が続いている現状を、加害者の東電にぶつけたい」そのお気持ち、分かります・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成25年5月31日)