プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

1号機カバーの解体作業開始

2014-10-23 11:14:57 | 日記
 3号機の建屋カバーの解体で放射性物質が飛散し、野外の作業員が被曝、南相馬以遠の米にも汚染が生じた解体作業が、1号機でも開始されました。(以下、参照・引用は『朝日新聞』)水素爆発した3号機は、使用済燃料を取り出すためには、(プール上部に散乱している)ガレキを撤去しなければならず、その為、建屋を覆っているカバーも外さなければいけません。

 昨日は、放射性物質の飛散防止のための樹脂をまく作業をしたそうです。その後、内部の調査をし、来年3月から本格的な解体作業に入ります。しかし、2号機では、ロボットによる建屋内の調査が難航、ガレキを撤去中の3号機では、燃料プールにガレキが落ちるトラブルが起きて作業は中断したままだそうで、調査やガレキ撤去も容易には進まない状況です。
 
 放射性物質の飛散ついては川俣町で4年ぶりに(通いで生育して)稲を収穫した(原発から北に10キロの)浪江町の男性は、「放射性物質が水田や畑に飛散して、農業再開に影響が出ないか、心配が残る」と話しています。また、村の一部が避難指示解除された川内村村長は、「解体作業やガレキ撤去が心配で、『少し様子を見たい』と言う人もいる、と述べています。風向きや強い風が吹けば、さらなる汚染の心配があります。解体に伴う放射性物質の飛散には、慎重の上に慎重を期して戴きたいと思うのです・・・

P.S. (知らなかったのですが)「もんじゅ」は、約20年間運転停止中ですが、冷却材のナトリウムは常に循環させているそうです。えっ!?そして、ぞっ!?としました。20年間何もなくて良かったと言うべきなのか、地震や何かでナトリウムが漏れて(空気に触れて)火災が起きればと思うと、気が気ではありません。消化に水が使えない、こんな危険な原発を、一刻も早く廃炉にすべきだと思うのですが。そんな危険な原発を管理している日本原子力研究開発機構が、1万件に近い点検漏れ(というか、意図的なものだと思います)、発足した規制庁から来た安全規制調整官の森下さんはこの事態に「唖然」としたそうです。危機意識がこれほど欠けている組織に、もうこれ以上こんな危険な「代物」を管理させ続けるべきではないと思うのですが・・・

P.S.2 「報道特集」で、薩摩町での住民説明会の様子を観ました。一方的な「説明」に参加者からの怒号、九電社長の言う「フェイス・トゥ・フェイスで丁寧に説明する」ものからは程遠いものでした。規制庁の役人は、「巨大噴火は十分小さい」と根拠のない「安全」を主張していました。しかし、鹿児島教授の井村准教授は、「(アイラカルデラでしたか)500度を超す火砕流が80キロ以上も届いている」と話していました。川内原発までは50キロです。東大の中田教授は、「確率が低いからといっても、3・11のようなことがある」と述べています。新燃岳の噴火も、御嶽山の100倍の規模でしたが予測できませんでした。(朝刊にも)巨大噴火が100年以内に起きる確率は1%だとの算出結果が出ていました。火山噴火予知連絡会の藤井会長は、「巨大噴火はいつ起きてもおかしくない。しかし、どのような対策が出来るのかも検討されていない。・・・国は対策に向けた議論を始めるべき」だと指摘しています。1万年に1回程度起きる巨大噴火、最後の噴火は7,300年前、鹿児島沖の海底火山が噴火したそうですが、(正直起きて欲しくないのですが)「いつ起きてもおかしくない」そういうことのようです・・・

P.S.3 九州中部で巨大噴火が起きた場合、700万人が住んでいる3万平方キロに火砕流が広がり(考えただけで怖ろしいですが)、火山灰が4,000万人が住む西日本に50センチ(最早歩けません)、東日本にも20センチ積もるそうです。最早、交通網は完全麻痺です。火山灰は1~2センチでも車での移動が困難になり、30センチで建物の倒壊が出始めるそうです。(私の家も)灰を落とせなければ、家が潰れてしまうのです。最早、起こらないように祈るしかないようです・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成26年10月23日)