プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

被曝による先天異常なし?

2014-10-02 12:09:48 | 日記
厚生労働省の研究班によると、福島第1原発事故に(福島県内及び妊娠後県外で)生まれた赤ちゃんに先天異常が出る割合は、(数字は出ていませんが)全国平均と変わらない、つまり(対象期間が書かれていませんが)今のところ先天異常はみられていないとの結果を報告しました。また、 福島県立医科大の調査では、流産と中絶の割合も事故前と変わらないということです。(以下、参照・引用は『朝日新聞』)

 しかしイラクでは、劣化ウラン弾の放射性物質による、肛門がない、外反足、脳瘤、心臓が体外に出ている、或いは口唇裂、口蓋裂、多指症候群などの様々な先天性異常が増加していますし(日本の70倍)、異常を持って生まれた新生児は30分以内に亡くなっています。また、ドイツのコーブレイン博士は、チェルノブイリ事故後、(当時の)西ドイツで、早期新生児の死亡率が急増していることを報告していますし、福島でも原発事故の2ヶ月後の5月には、100人中7人の赤ちゃんが亡くなり、死亡率が(約3倍)に上昇しています。
 
 只、イラクなどは空爆からかなりの時が経ていますから、単純には比べられないと思います。(正直私は素人なので遺伝のことは良く分かりませんが)2代目、3代目に先天異常が顕われると言われているように、被曝によって傷ついた遺伝子の情報が子どもに伝わって、その子どもが出産なり子どもをもうけた時に異常が顕在化するのだと思います。既に世代交代期間の短い植物や昆虫、鳥などには、福島県内でも先天異常の個体が見つかっており、(偏見でも差別でもなく)今後、人間の赤ちゃんにも異常が増えていく可能性は高くなると思うのです・・・

P.S. 県立医科大の藤森教授は、「福島で調査した数字を見て、福島で生み育てる人が増えて欲しい」と述べています。新生児に先天異常が今のところ見られなかったことで、「安全」だと言える状況には全くないと思います。安易な「安全神話」は、さらに不幸を助長する危険性があります。安全だと分からない以上、また、危険を示す報告が世界的にあるのですから、注意深く観ていく必要があると思います。また、できるだけ被曝しない環境を整えられるように支援が必要だと思うのです・・・

P.S.2 福島県の調査で、うつ傾向にある女性が多いとのことです。一般的には、出産後の女性で10%程度ですが(産後うつには適切なメンタルケアが必要だと思いますが)、2011年度の調査では、福島全体で27%、12年度も25%を超えています。被爆の影響を考え不安で心配なお母さんが、そのストレスで鬱になっているのだと思います。被曝や放射能汚染など、率直に話せる環境がなく、また親世代や配偶者との意見が異なる家庭では、耐え難いストレスと不安に苛まれているのではないかと思います。できうる限りの正確な情報を得つつ、置かれた環境で何をどうすることが最善なのか、話し合えて、適切なアドバイスが得られ、支援を受けられる環境が必要だと思うのですが(無理なことを言っているのでしょうか?)・・・

P.S.3 ネット上では、「福島の赤ちゃんは、ダウン症や奇形児が多い」との書き込みがあるそうです。どういう報告からえた情報なのでしょうか?(上記のように)新生児死亡率が3倍になったということは(私も)読みましたが、その書き込みの話は聞いたことがありません。情報の真偽を確認するのは非常に困難で、正直、信じるか信じないかみたいなところがあります。(もう少し時間的な経過が必要だと思いますので)私としては上記の話は、信じていません。只、枯葉剤によるダイオキシン汚染で奇形児が増加したベトナム、上記のイラクや、ゴミ捨て場で暮らすフィリピンの(水頭症の)子どもたちなど、(不幸にも)汚染物質による影響を受けた子どもたちは沢山います。水俣もそうです。日本中で、世界中で、戦前から戦後、そして現在、未来と、こうした犠牲が絶えることは(残念ながら)ないように思います。上記の書き込みが「事実」なら致し方がなく、受け止めていくしかありませんが、(私自身)やはり偏見や差別に繋がらない情報発信に務めなければと(強く)思いました・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成26年10月2日)