プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

1日600億ベクレルの流出

2013-09-20 12:28:38 | 日記
 気象庁気象研究所の青山主任研究官は、汚染された地下水やトレンチからの超高濃度汚染水など、福島第1原発から外洋に流出している放射性物質の量を、1日当たり、放射性セシウムが300億ベクレル、ストロンチウムが300億ベクレル、計600億ベクレルと試算しました。(参照は『朝日新聞』)また、外洋で不検出となっている放射性物質に関しても、「検出できないのは外洋に広がって、薄まっているため」との見解です。

 (別の報道では)青山研究官は、18日に開かれたIAEAの科学フォーラムにおいて、1日600億ベクレルの放射性物質が福島第1原発の(専用)港湾外の海に流出しているとの、調査結果を報告しました。同研究官によると、放射能汚染された地下水は、専用港湾に出た後、5,6号機の取水口から冷却水として使用され、その後、港湾外側にある放水口から外洋に放出されているとんことです。

 元々、港湾そのものが外洋と繋がっていますから、港湾内の放射性物質が「ブロック」されている道理などありません。確かに、放水口付近の放射性物質の濃度は、1ℓ当たり1ベクレルだそうですが、(例えば)1万トンの水で薄められれば、元の濃度の1千万分の1になってしまいます。また、原子力規制委員会の専門家からは、試料の採取の仕方や分析方法などがバラバラなこと、「分析の方法が旧態依然」で「同じ場所でも10倍違ってくる」などの指摘があり、検出方法の技術的な問題もありそうです。

 いずれにしても、1日600億ベクレルの放射性物質の流出が見込まれる中、総理の「ブロック」発言は、国際的に重大な問題発言となるのではないかと危惧されますが、それよりも何より、この汚染水流出を阻止することが果たして可能なのか、今後どのような影響が出てくるのか、非常に心配です・・・

P.S. (お名前は忘れましたが、TVで)凍土壁で囲んでも、汚染された地下水は地層に滲み込むからセメントを注入するようにと述べられていました。凍土壁そのものも恒久的なものではないから、(1度造っても)新たにまた遮水壁を造る必要があるとのことです。また、10万トンの漏れないタンカーがある(そう言えば事故直後にフクイチに移動させるとの報道もありましたが)そうですが、東電はそれを拒否したそうです。(汚染水対策に)そうした措置を取らなかった国にも責任があるかと思います。また、銀行や金融機関を守る為に、東電を破綻処理をしなかったことで、4兆近い負担が国民に圧し掛かってくるとのことです(このことも、何人もの方が指摘していました)今からでも遅くありません。東電を破綻処理して、(全面とかじゃなく)国そのものが事故処理を担うべきだと思うのです・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成25年9月20日)