プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

「原発事故収束庁」設置を!

2013-09-21 10:05:50 | 日記
 福島第1原発に関して自民党内では、内閣府に「廃炉庁」を作り、国の責任を明確化した上で、税金を投入できる仕組みを作ろうとの動きがあります。それはそれでとても大事なことですが、(チェルノブイリですら溶融した核燃料は取り出せずに、廃炉は未だなっていません)「廃炉」の前に、事故収束であり、現在起こっている事態(事故)への対応、事故処理が急務です。

 過日のIAEA総会では、「汚染水が溜まる問題は当初からあった。何故2年間も解決策が採られてこなかったのか」と批判されたそうです。(引用は『朝日新聞』)また、イギリスの科学誌『ネイチャー』には、「日本政府の従来の行動や情報公開の姿勢からすると、東電に代わって全面に出ても変わらないかも知れない」と厳しく指摘されているとのことです。

 仮設の冷却システムはいつトラブルに見舞われるか分からず、老朽化でいつまで持つか心配されます。注入した冷却水は駄々漏れ状態で、さらに地下水の流入で汚染水は増え続け、1日600億ベクレルの放射性物質が海へと流出してます。トレンチに溜まった(約2万トンの)超高濃度の汚染水も、未だに汲み上げることができずにいます。国を挙げて、人と金と智慧の全てを投入しなければ、事故の収束はありえないと思います。是非、(「廃炉庁」設置の前に)「原発事故収束庁」を設置して、事故を収束させて戴きたいのです。(正しく戦争に等しい)この国難に立ち向かって戴きたいと思うのです・・・

P.S. 汚染水が漏れたタンクの解体で、底板を繋ぎ止めるボルトが5本緩んでいたとのことです。ボルトが緩むと隙間ができ、その隙間から漏れ出た可能性が高いようです。ボルトを電動ドライバーで締める作業を担当していた作業員の方によると、「知る限りでは、タンクを作った経験のある作業員はいなかった。・・・県外出身者が多く、出入りも激しかった」そうで、未経験で技術の未熟な作業員によってタンクを設置しなければならない状況が、間接的に漏出の要因になっているように思います。猛暑の中、防護服を着ての作業は、「熱中症の1歩手前」の状態だそうです。作業員の確保も喫緊の課題ではないかと思うのです・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成25年9月21日)