プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

地下水汚染3,200ベクレル

2013-09-10 09:44:12 | 日記
 (安倍総理の言われる)「完全にブロックされている」港湾の出口では、8月19日には68ベクレルのトリチウムが検出されています。シルトフェンスは(外側の放射性物質の濃度を5分の1程度にはできますが)海水の行き来を完全にストップできるものではありません。(記者会見で)「(原発は)コントロール下にあるのか?」との質問に東電は、「1日も早く安定した状態にもって行きたい」と繰り返すのがやっとだったようです。逆に、「コントロール下にある」というのは(総理は)どういう意味で発言したのか、政府に問い合わせたそうです。収束しないどころか、(自業自得なのでしょうが)事故が相次ぐ原発の状況に苦悶し続けている東電にとって、「寝耳に水」の発言だったと思います。

 56年ぶりに日本で開催されるオリンピックのニュースばかりが流れる昨日は、とても憂鬱な1日でした。私一人、世間から見捨てられたような感覚でした。(未だ仮設住宅で暮らす)避難されている方々はどのような思いでおられるのだろうかと、考えました。ニュースでは今後7年間で3兆円の経済効果との試算が出ていました。1年で4,000億円強です、意味のない除染だけで吹き飛びかねない数字です。賠償、除染、廃炉どころか事故の対応にどれだけ税金を投入していかなければならないのか、試算すらできません。オリンピック・バブルを期待する気持ちには到底なれませんでした。

 (今朝の『朝日新聞』には左下に小さく)地下水から3,200ベクレルとありました。(300トンの高濃度汚染水が流出した)タンクの北側約20メートルの観測井戸から(8日に)採取した地下水から、ストロンチウムなど1リットル当たり3,200ベクレル検出されたそうです。地下水汚染が確実に広がっています。しかも上流にです。衝撃的な事実です・・・しかも、タンクから南側約20メートルの観測井戸からは、既に4日に採取の地下水から650ベクレルが検出されていたそうです。オリンピック開催地が決まるまで、(東電は)公表を控えていたのでしょう。

 「被曝量は国内のどの地域でも基準の100分の1」、「健康問題は今までも、現在も、将来も全く問題ないと約束する」、「抜本解決に向けたプログラムを私が責任をもって決定し、すでに着手している」との総理の発言は、非常に重いものがあります。佐藤福島県知事は、「国際公約をした」、「その約束をしっかり守って欲しい」と言われました。かなり事実とは違う(総理の)発言ですが、(今は只)有言したことを、せめて実行して頂きたいと願うのみです・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成25年9月10日)