「宇宙へ」冷戦と二人の天才

８月１４日からNHKで４回シリーズで放映されたドキュメンタリードラマ「宇宙へ ~冷戦と二人の天才~」ご覧になられましたでしょうか？
私は録画していたものをようやく見終わりました。（と言っても４回で約４時間）
宇宙開発や冷戦に興味がある方にはとても面白いものと思います。

二つの国アメリカと旧ソ連の冷戦は宇宙開発戦争でもあった訳ですが、アメリカで指揮していたのは元ナチ党員でV２開発者であるドイツ人フォン・ブラウン。対する旧ソ連は、スターリン時代ライバルの密告により矯正労働収容所で６年を過ごしたコロリョフが指揮。二人とも当時の国の政治状況による過去を背負っているのも意味深いものです。

よく「なぜロシア？？」と聞かれることがありますが、その度に申し上げるのが「人類で初めて人工衛星打ち上げ成功、そして有人宇宙飛行を成功させたのは旧ソ連」。
旧共産主義崩壊の暗いイメージで忘れられてしまいがちですが、かつてロシアはアメリカと宇宙開発、科学分野で競争していた国です。
そして現在、長期宇宙滞在ができるのはロシアの宇宙ステーションです。

「なぜ美容整形がロシア？」の質問にご用意するものとして
「スターリンの影武者を多数作る為に整形技術が飛躍的に進んだ」
という答えを、ここに初めて発表させていただきます。
かなり前からこの話を知ってましたが、日本の方には抵抗あるかしら？と思い、控えさせていただいてました。
が、先日ツアー中　私が席を外した折りに現地弊社スタッフがお客様達にお話して・・私が席に戻るとお客様達がこの話にいたく納得！されてました。

現在のロシアでは興味深い番組が数多く放送されていて、前に私が見た中には「冷戦時代、米ソはどういうことをしていたか？」みたいな番組があって、アメリカの動物や人体能力変革（本当にやってた！）、旧ソ連の動物を使った改造実験を紹介していました。

私達が日常生活で恩恵を蒙っている技術の多くは軍事開発の途上で生まれたものです。そして先の宇宙開発も軍事力増強の下に発展したものです。
国の興亡を賭けた状況において、初めて飛躍的な発展を遂げるものかもしれません。