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誤ったネット情報から、オートバイを守りたい !

2019-09-13 03:38:45 | 情報発信方法について

タイヤ・クリニック記事の作成にあたり、ネット情報の不正確さを改めて認識したので、それについての決意を報告をします。
 
 
『 タイヤ表面を観れば、ライディングの診断が出来る 』
   
先日(9/8)開催したイベント 『 ライディング・セッティング  クリニック 』で、タイヤ・クリニックを “ 自己検診 ” したので、その際の 路面状況、走行パターン、使用車両、などの情報と共に、走行後のタイヤ 表面画像を掲載して、タイヤ表面に働いている力(摩擦力)の方向や大きさなどの “ 解析記事 ” の掲載を進めています。 その理由は、タイヤ表面を観ると、ライディングの診断が出来るからです。
    
  
そして、その観察の仕方を解説する記事作成の為に、以前からの知識や情報を補う目的で、インターネットで関連情報の確認したところ、あまりにも不正確な情報や理解不足のままの記事作成が多い事に気付かされたのです。 多くの記事は、書いた本人が理解しているつもりだけや、明らかに理解不足&説明不足で、酷いのは 出典元を記載せずに、他者が書いた文章・テキストをそのまま流用したり、開設画像のコピー転用が多過ぎる事を目の当たりにしました。
  
そんな記事でも、掲載者の善意だと思うけど、そういう情報と理解を基に 「 ここはこうした方が良い 」と、整備や運転操作に言及しているから問題なのです。 誤った知識や理解を通じては、オートバイ本来の理解には繋がらず、却って不安定な挙動を招いて事故に繋がる可能性が高くなるのです。


 

『 解析に不可欠な、正確な解析知識 』
 
タイヤ接地面に働く力には、様々な力があり、「 コーナリングフォース 」とか「 路面抵抗 」、「 セルフアライニング トルク 」とか「 キャンバースラスト 」とか定義つけられているが、四輪に乗っていた昔から、どうにも説明の内容が釈然としない。 不完全な物理法則の理解のまま、タイヤ技術者が解析に利用してきた概念がそのまま独り歩きしている様な不愉快さなのです。
  
そして、二輪用のタイヤ解説記事の多くは、その 四輪用タイヤ解説記事を基に書かれていて、二輪特有の挙動の説明が正確に表現されていない事を無視したまま、説明不足を専門用語で覆い隠し、物理法則的に矛盾した解説図で誤魔化した記事ばかり。 その事は、国内の タイヤメーカーの解説記事・解説図 は、さすがに他者記事からの転用は無いのですが、執筆者は技術者でなく広報担当者の為か、不十分な理解のままで専門用語や解説図を使っているので、結局は誤った情報が含まれている状態です。
   
こんな風に、インターネットで溢れている情報や知識を見るにつけ、ライダーを取り囲むオートバイ知識環境の貧層さが目に付き、情けなく哀しく感じています。
  

 

 『 これからの事 』
  
以上、インターネットを通じて氾濫している情報や知識の内容を把握した上で、より多くの人に、正しい理解が、興味深く・おもしろく、伝えられる解説記事を作成します。
  
専門用語を使用は控え、より簡単な言葉と簡単な物理法則を組み合わせた説明文、そして 独自に作成する 分かりやすい解説図 を使って、読めば直ぐに 自分のオートバイのタイヤを観に行きたくなる内容を目指します。 また、今回のタイヤ表面の解析記事の他、整備・セッティング、ライディング に関する記事についても、同じ様に 簡単な言葉と簡単な物理法則で、オートバイ独特の構造や動き方(運動法則)、そして 乗り方(ライディング)の説明をして、より多くの人がオートバイを理解して親密になって、いつまでも、楽しく、安全なオートバイライフを過ごす為の参考になりたいと考えています。
 
どうぞ、関心や興味のある人は、是非、今後の記事も期待してください。  
       



 

『 最後に 』
 
みなさんが、日頃から 疑問に思っている事や どうしても分からない事、理解できない事があれば、一度、私共・GRA 宛にご連絡下さい。 オートバイに関する事であれば、どんな事でも構いません、可能な限り分かりやすく説明を返しますし、Webサイト の 解説ページ作成の参考にします。
 
それが、多くのライダーの為に、より良いオートバイ環境作りへの協力となります。 是非、お待ちしています。
 

Adress  :  information@gra-npo.org
 
 
 


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