GRA 公式ブログ・サイト

NPO法人GRAの活動や考えを伝えます

2/7 『整備&調整セッティング記録会』 感想文 「 もう、元には戻れない! 」

2015-02-23 22:46:59 | 整備・調整セッティング記録会
先ず、今回の作業について、良かったことと後悔したことがあるのでそれを書きたいと思います。

何よりも良かったことは「乗っててしんどいバイクなんてない」ってことが分かりました。
「乗りにくいのが味」っていうのは、きっとレシピ通りにつくられていない料理を美味しいはず
だと思い込もうとしているだけなんだなぁと。
とにかく気持よく走るようになりました。
バイクはこんなにも気を負うことなく乗れるものだと。

しかし後悔したこともあります。
それは「もう元の状態のバイクなんて乗れない」
「まともにレシピ通りに整備されていないバイクなんて乗りたくない」 ということ、
身体がバイクに対してグルメになってしまったということでしょうか。



では今回の作業後の感想です。

「ちょっ何処へいくのか教えてくれないと不安じゃないか!」
これが整体後の6RRを峠に持っていた最初の感想。

実は整体後の街乗りの感想はとにかく「普通のバイクやったんやこれ」でした。
なにせ曲がろうと思うとフロントが内側へぐぐぐぐぐ・・・カワサキってこんなもんだっけ???と思っていました。
ところが整体後に乗ってみると、なんと普通のバイクのように曲がるんです。
行きたい方向をむいて普通にバイクを傾けるとバンクする。
まさか、こんな普通の体験を6RRでできるなんて思ってもみなかったです。
ということで、かなり楽しく街乗りに慣れてきたところで、カフェブレイクも兼ねて峠へツーリングへ行ってきました。

そこでの最初に出た言葉がこれです。
街乗りで「普通」とかいっときながら「不安じゃないか」とわめくわたし。
何かがおかしい。
油面があがったからで・・えーとトレールが・・えーっと(記憶爆発)わからん!なんか違う!
こういう時は珈琲ブレイクを少し後回しにして走ってみるに限る。
ということで、かなり何往復も六甲山をツーリング。
当たり前のことながら、だんだんと慣れてくるのが人間。

そこで、やっと珈琲ブレイク。
休みながら違いについて考える。
何故恐かったのかを考えると、意外と簡単にも答えに辿りつきました。
「そうか6RRは”バイク様”からオートバイになったんだ」と。

あくまでも私の体感的なことですが、それまでの運転では左コーナーが来ると
「えーと6RR様、左に今から曲がっていきますが、どのラインをあなた様は通ら れるのでしょうか」とお伺いをたてて、なんとなくフロントが切れ込んできた時に「あー6RR様、あなた様はこちらへ行きたいと申しておられるのですね、それでは私もそのように致します」と、一言で言えばバイクに人間が操られていた、いやむしろ6RR様の奴隷になっていたように思います。

もう少しまともな書き方をするとそれまでは
・「バイクはおそらくこういうふうにハンドルが切れ込んで、こういう風なライン を通ろうとするから、それを邪魔しないように」とバイクの挙動を先読みして、バイクの機嫌を損ねないように運転していた。
これが今回の整体を終えて、バイクと対話ができるようになったということです。

つまり
・「バイクの挙動を」先読みするのではなく、「普通に路面状況やコーナーの状況を」先読みしてそれをバイクに伝えたらバイクが勝手に動く。
という違いになると思います。

最終的には「バイクが自由に動くように動かす」ということになるかもしれませんが
・バイクが勝手に動くのに気を遣って土下座して言いなりになる
ことと
・バイクに自分がどうしたいかを伝えた結果バイクが自由に動いてくれる。

この二つは似て非なるものを通りこして全くの別ものでした。
そこでこの辺りを意識して明確に「自分はこう走りたい」と思うとなんと
「をを!バイクが言うことを聞いてくれる」
別に力んでいるわけでもないのにいうこ とを聞いてくれるのです。

しかも整体前はフロントからグリグリと曲がっていく感じだったので、それはそれでスリリングだったのですが、慣れると整体後はやはり「普通」なのです。
だからといってスポーツ性がスポイルされたかというと全くそんなことはなく、
実際に以前の時と比べても試走にもかかわらず全く同じ程度走って怖さがない のです。
いうなれば「不可侵なる普通」ともいいましょうか。
もちろんいつフロントからずぐりぐりぐりといくドキドキ感が好きなマゾっ子であれば以前の仕様で良いのでしょうが、あいにく私はそのような趣味がないので、前の仕様のことは早く忘れたいくらいです。

違いという観点で感想を書いたのですが、実際は色を塗り替えてロゴとカウルをかえたら、多分「別のバイクですよ」といわれても分からないでしょうね。
この一言に尽きます。



* * * * *

※ 『GRAのセッティング講習』 の開催案内を下記の通り紹介します
ぜひ、ご利用ください

『 GRAのセッティング講習 』

http://gra-npo.org/schedule/setting/setting_top.html





1月11日開催・“わがまま”発揮イベントは こんなに内容でした!

2015-02-13 00:06:19 | イベント活動・報告
1月11日開催・『“わがまま”発揮イベント』 の 「イベント資料」ページをアップしました。

併せて、「感想文」、「イベントリポート」、「通信簿」など、イベントの内容を網羅した資料が詳しく掲載されていますので、是非、ご覧下さい。


http://gra-npo.org/document/record/2015/20150111.html


『車両整備・調整セッティング記録会』 無事終了 !

2015-02-09 22:33:01 | 整備・調整セッティング記録会
2月7日(土)、持ち込み車両・ZX-6RRを使っての『整備&セッティング記録会』は無事に終了しました。

朝9時から開始して、作業内容の解説と相談に始まり、基本調整から実走行での状態確認、そして分解&調整へと進めていった作業は、夕方7時の終了&実走行確認までの間に、主にフロントサスペンション周りが完了したのです。


オーナーの理解や手伝いを指導しながらとは云え、本当ならばリアサスペンション周りの分解や整備も手をつけたかったのですが、次の機会へとしましょう。








後日、オーナーによる「感想文」と一緒に整備&調整記録を報告しますので、是非!楽しみにして下さい ♪




車両整備・調整セッティング記録を行ないます

2015-02-04 21:46:46 | 整備・調整セッティング記録会
持ち込み車両による、『 整備&セッティング記録 』を行ないます。
そして、ここで記録された事柄や画像等を、後日Webサイトなどを通じて発表します。


【 車両は 】
2003年型・カワサキ ZX-6RR(画像参照)です。


カワサキが他社に追随して発売した本格的なレーサーレプリカ車。
一般公道用(一般ライダー用)には ZX-6R (636 ㏄)を発売して、今回の車両・ZX-6RR はレースに参加する人達の為に造られ、サーキットでより高い性能を発揮する様にファイナルや各部が変更された車両(600 ㏄)です。


【 会場、日時は 】
神戸市内、“妖怪ガレージ”で、7日(土)9:00 ~


【 目的は 】
一般の人の車両をオーナーと協力して整備とセッティング作業を行ない、その作業の目的や内容と作業画像、そして作業完了後のオーナーの感想文を発表する事で、オートバイの整備やセッティングに関する興味や知識を多くの人と共有するためです。


【 作業内容(予定)は 】
◆ 9時より、オーナーと整備とセッティングに関する基本的なレクチャーを行ない、その目的と知識の共有を図り、タイヤのエア圧など基本的な調整を行なう。

◆ その後、走行確認エリアへ移動して、走行時の様々な状態での挙動を確認・把握する。

◆ ガレージに戻り、10時(頃)より作業を行なう整備内容、セッティング内容について相談・確認を行なう。
( 日頃から整備とセッティングを行なっている車両でも緻密な作業を行なうには相応の時間が必要で、まして日頃はごく一般的な整備しか行なっていない車両の為、一日で作業が可能な部位やメニューはとても限定されるもの )

( 当日に揃った交換用部品、整備用工具、そして作業者の知識や熟練度から作業内容と手順をきめます )

◆ 18時 ~ 20時頃に一旦作業を完了させ、確認走行を行ない、問題無ければ終了です。


【 作業上の懸念 】
オーナーは整備に関して関心と知識を持っている方で、英文の整備マニュアルを所有している為、整備上の必要なスペック確認には問題ありません。

ただし、現状の車両・ZX-6RR はノーマル状態ではない事が心配です。
ハンドルが純正のクリップオンタイプの高い前傾度を求めるモノから、セパレートタイプでもアップハンドル仕様になっている事。そして ファイナル変更で純正のハイギアード仕様(ロング)からロウギアード仕様(ショート)に変更されている事です。

これら、ハンドル位置とファイナル変更は、元々の車両のバランスを大きく崩す可能性が高いもので、レース用車両であれば更にバランスが崩れている事が懸念されます。
そして、オーナーの意向でハンドルとファイナルは変更しないのため、その日だけで車両全体のバランスがどこまでとれるのか(?)心配もしています。

( 呟き・・メーカーの試作部門・テストライダーが仕上げたバランスは大切に ! )
( 眼で見て、手で触ってみないと、全てはそこからですね ♪ )


【 興味のある方は 】
当日、作業の見物希望の方は事前にご連絡を。
持ち込み車両で整備やセッティング希望の方もご連絡を。
オーナーの方とは信頼関係と最低限の知識共有を求めるため、要相談です。
( 全ての作業はオーナー本人の責任の下となります )