本日(3/26)の時点で、海洋汚染や大気汚染が未だ収まっていないとの報道が
目立っていますが、“臨界”現場で彼らの作業範囲が一気に広がっている事も
報道されています。
どうか、今なお厳しい環境の中で力を尽くしている彼らに声援を贈りましょう。
【 作業している人は 数百名レベル 】
報道からは、福島第一原子力発電所での作業は一段と進んでいるようです。
3/25 には、1号機 と 3号機 の原子炉へ注入していた海水を、より安全性の高い
真水 へと切り替え、3/26 には 2号機 の原子炉への注入は 真水 へと切り替え
が終了していて、 本来の設計環境へと近づいた事で 原子炉の作動状況も好転
しているようです。
そして、同時に 使用済み燃料棒用のプールへの注水 も 真水 へと切り替え作業が進んでいるようです。
(3/26付け NHKニュース より)
外部電源のコントロール室への引き入れの作業も、3号機、1号機 に続き、3/26
には 2号機へと進み、 同時進行している 各種計器類やポンプ、配管などの
チェック作業と相まって、着々と作業が進んでいます。
しかし、現場は 地震と津波に襲われた施設ですから、TV では 水素爆発した
建屋ばかり目立ちますが、破損した 施設の中での作業は 通常の作業以上に
手間が掛かっているでしょう。
( 産経ニュースより 「津波で破損した施設」 画像 )
さらに作業を困難にしているのは、原子炉コントロール室内や 別棟のポンプ棟
で 計測されている高い放射線量です。
これだけの環境の中、これだけの作業量ですから、被ばく量を一定以下に抑えて
作業を進めるために、施設に残っている数百名の人達全員が協力し合って交代
しながら作業にあたっている事が容易に推測されます。
本当に、彼らの活動や行動力、熱意には感謝しきれないほどです。
【 許容被ばく線量 の意味するもの 】
さて、“臨界”の現場で作業を進めている彼らの健康については、全ての人が
関心を持っていると思いますので、彼らの人生を守るためにも、 許容被ばく
線量に関する資料を見てください。
原子力安全・保安院 が、平成18年4月に まとめた資料を掲載します。
( 原子力安全・保安院 発表資料より/ PDF資料 )
許容被ばく線量 の 計測管理方法の詳細な手法は不明ですが、1年 または 5年
の間に被ばくする 放射線量 に限度を決め、身体機能や生命を守るために その
“限度量” を超えないようにする事が重視されているのが分かります。
その中にも明記されていますが、原子力施設で作業にあたる人は、1年間あたり
許容される 放射線量が 50 mSv(シーベルト)となっています。
ただ、今回はあまりにも危機的な状況でしたから、緊急に政治的判断によって
50 mSv から 100 mSv へと改訂され、数日も経たない内に 250 mSv / 年 へと
変更されています。
実は、今回緊急で設定された数値は、とても大変に大きな 放射線量で、彼らの
今後の健康が多いに心配される レベル なのです。
他の例を挙げてみましょう。
現場の放射線量の高さから、派遣活動を何度が躊躇していた 防衛省・自衛隊は
50 mSv /年 で、 作業遂行圧力もあって 緊急時設定の 100 mSv/年 としてから
活動を始めた経緯があります。
また、海外メディアからも高く評価された 東京消防庁・ハイパーレスキュー隊 の
場合は、隊員の家族の事も配慮しつつ苦渋の選択の活動で、最大被ばく線量が
27 mSv でした。
これらの事実からも、被害を最少で喰い止めようと現場に残って作業をしている
方々が いかに過酷な状況の中で作業されている事が理解できます。
・ ・ 自衛隊員(ヘリ放水時) : 60 mSv
・ ・ 消防隊員(放水活動時) : 27 mSv ( 1名/実測最大値)
・ ・ 一般医療従事者(X線技師): 50 mSv
・ ・ 原発作業員(今回の緊急設定) : 250 mSv
ハイパーレスキュー隊が 「救世主」、「現代のサムライ」であるならば、彼らは
どんな評価の仕方がふさわしいのでしょうか。思いもつきません。
【 一日でも早い、無事な帰還を! 】
3号機 および 1号機などの ポンプ棟 地下通路に貯まった“水”が問題になって
いて、それが原因となって作業に遅れが出ているのが心配です。
その“水”の 放射線量が どれほどに高いのか、発表から読み解いてみましょう。
( 3/25付け 産経ニュースより 1万倍 の発表に沈黙! )
東京都内などで検出されて報道された上水道の 許容基準量は、乳児対象の
場合には、水 1 L(リットル)あたり 100 ベクレル で、成人対象の値は 同じく
水 1L(リットル)あたり 300 ベクレル です。
そして今回、発表された “臨界”現場の“水”の 放射物質濃度は、水 1cc あたり
で 390 万ベクレル です。
上水道の場合と同じように 水 1L(リットル) あたりの数値に換算すれば、なんと
39 億ベクレル / L となり、決して飲む事は無いにせよ、かなり過酷な状況で
ある事が理解できます。
この“水” がどこから来ているのか? これを解決しなければ 汚染を食い止める事にならず、彼らは 解放されない様子が報道からも伝わり、ますます心が痛むばかりです。
どうか、心より彼らの一日でも早い帰還・帰宅を願いましょう。
彼ら自身の 健康のため、人生のため、そして 彼らの ご家族のため。
放射能汚染の問題解決が一日でも遅れるほど、農業や漁業だけでなく、あら
ゆる産業、経済、国家財政などにより大きな影を落とし、それは 私達の生活や
人生にも より大きな影響を与える事に繋がります。
どうか、私達の生活のため、国全体の運営のため、彼らの一日でも早い帰宅が可能になる事を一緒に願いましょう。
目立っていますが、“臨界”現場で彼らの作業範囲が一気に広がっている事も
報道されています。
どうか、今なお厳しい環境の中で力を尽くしている彼らに声援を贈りましょう。
【 作業している人は 数百名レベル 】
報道からは、福島第一原子力発電所での作業は一段と進んでいるようです。
3/25 には、1号機 と 3号機 の原子炉へ注入していた海水を、より安全性の高い
真水 へと切り替え、3/26 には 2号機 の原子炉への注入は 真水 へと切り替え
が終了していて、 本来の設計環境へと近づいた事で 原子炉の作動状況も好転
しているようです。
そして、同時に 使用済み燃料棒用のプールへの注水 も 真水 へと切り替え作業が進んでいるようです。
(3/26付け NHKニュース より)
外部電源のコントロール室への引き入れの作業も、3号機、1号機 に続き、3/26
には 2号機へと進み、 同時進行している 各種計器類やポンプ、配管などの
チェック作業と相まって、着々と作業が進んでいます。
しかし、現場は 地震と津波に襲われた施設ですから、TV では 水素爆発した
建屋ばかり目立ちますが、破損した 施設の中での作業は 通常の作業以上に
手間が掛かっているでしょう。
( 産経ニュースより 「津波で破損した施設」 画像 )
さらに作業を困難にしているのは、原子炉コントロール室内や 別棟のポンプ棟
で 計測されている高い放射線量です。
これだけの環境の中、これだけの作業量ですから、被ばく量を一定以下に抑えて
作業を進めるために、施設に残っている数百名の人達全員が協力し合って交代
しながら作業にあたっている事が容易に推測されます。
本当に、彼らの活動や行動力、熱意には感謝しきれないほどです。
【 許容被ばく線量 の意味するもの 】
さて、“臨界”の現場で作業を進めている彼らの健康については、全ての人が
関心を持っていると思いますので、彼らの人生を守るためにも、 許容被ばく
線量に関する資料を見てください。
原子力安全・保安院 が、平成18年4月に まとめた資料を掲載します。
( 原子力安全・保安院 発表資料より/ PDF資料 )
許容被ばく線量 の 計測管理方法の詳細な手法は不明ですが、1年 または 5年
の間に被ばくする 放射線量 に限度を決め、身体機能や生命を守るために その
“限度量” を超えないようにする事が重視されているのが分かります。
その中にも明記されていますが、原子力施設で作業にあたる人は、1年間あたり
許容される 放射線量が 50 mSv(シーベルト)となっています。
ただ、今回はあまりにも危機的な状況でしたから、緊急に政治的判断によって
50 mSv から 100 mSv へと改訂され、数日も経たない内に 250 mSv / 年 へと
変更されています。
実は、今回緊急で設定された数値は、とても大変に大きな 放射線量で、彼らの
今後の健康が多いに心配される レベル なのです。
他の例を挙げてみましょう。
現場の放射線量の高さから、派遣活動を何度が躊躇していた 防衛省・自衛隊は
50 mSv /年 で、 作業遂行圧力もあって 緊急時設定の 100 mSv/年 としてから
活動を始めた経緯があります。
また、海外メディアからも高く評価された 東京消防庁・ハイパーレスキュー隊 の
場合は、隊員の家族の事も配慮しつつ苦渋の選択の活動で、最大被ばく線量が
27 mSv でした。
これらの事実からも、被害を最少で喰い止めようと現場に残って作業をしている
方々が いかに過酷な状況の中で作業されている事が理解できます。
・ ・ 自衛隊員(ヘリ放水時) : 60 mSv
・ ・ 消防隊員(放水活動時) : 27 mSv ( 1名/実測最大値)
・ ・ 一般医療従事者(X線技師): 50 mSv
・ ・ 原発作業員(今回の緊急設定) : 250 mSv
ハイパーレスキュー隊が 「救世主」、「現代のサムライ」であるならば、彼らは
どんな評価の仕方がふさわしいのでしょうか。思いもつきません。
【 一日でも早い、無事な帰還を! 】
3号機 および 1号機などの ポンプ棟 地下通路に貯まった“水”が問題になって
いて、それが原因となって作業に遅れが出ているのが心配です。
その“水”の 放射線量が どれほどに高いのか、発表から読み解いてみましょう。
( 3/25付け 産経ニュースより 1万倍 の発表に沈黙! )
東京都内などで検出されて報道された上水道の 許容基準量は、乳児対象の
場合には、水 1 L(リットル)あたり 100 ベクレル で、成人対象の値は 同じく
水 1L(リットル)あたり 300 ベクレル です。
そして今回、発表された “臨界”現場の“水”の 放射物質濃度は、水 1cc あたり
で 390 万ベクレル です。
上水道の場合と同じように 水 1L(リットル) あたりの数値に換算すれば、なんと
39 億ベクレル / L となり、決して飲む事は無いにせよ、かなり過酷な状況で
ある事が理解できます。
この“水” がどこから来ているのか? これを解決しなければ 汚染を食い止める事にならず、彼らは 解放されない様子が報道からも伝わり、ますます心が痛むばかりです。
どうか、心より彼らの一日でも早い帰還・帰宅を願いましょう。
彼ら自身の 健康のため、人生のため、そして 彼らの ご家族のため。
放射能汚染の問題解決が一日でも遅れるほど、農業や漁業だけでなく、あら
ゆる産業、経済、国家財政などにより大きな影を落とし、それは 私達の生活や
人生にも より大きな影響を与える事に繋がります。
どうか、私達の生活のため、国全体の運営のため、彼らの一日でも早い帰宅が可能になる事を一緒に願いましょう。