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ミュンヘンなんて、どこ吹く風

ミュンヘン工科大留学、ロンドンの設計事務所HCLA勤務を経て
群馬で建築設計に携わりつつ、京都で研究に励む日々の記録

ブルネル違いとはいえ

2006-08-28 02:53:32 | 帰国・コンペな日々
昼前起床。本郷通りで昼飯を食べてから東京駅へ模型運搬の際に使用した台車を引き取りに行く。駅におけるエレベーターの位置や通路の寸法を意識しながらガラガラ台車を押して大学へ戻り、材料研の地下実験室に返却してミッション終了。

居候さんはじめ我が家を訪れる人たちに少しでも快適な居住環境を提供すべく、夕方からは部屋の掃除をすることに。買ってきたファイルに書類の山を整理する。棚の埃を払い、床をモップ掛けする。たまっていた洗物を片付ける。床やテーブルの上に散らばっていたものがだいぶすっきりした。僕の部屋って結構広いじゃん。

先月の修論テーマ発表会でいただいたアドバイスに従い、先週、建築学科の図書室でRIBA王立英国建築家協会の会報を閲覧させてもらった。我らが図書室の書庫には一番古いもので1853年のものからストックされている。クリスタルパレスができたのが1851年で、パディントン駅ができるのが1854年。その中間である1853年の号に、フランスで開発された新しい鋼製床工法についてのレポートが記載されているのを見つけた。第一報は報告で、二報以降はそれを踏まえての討論会の議事録のようだ。報告者はブルネルとなっていたので思わず胸が高鳴ったが、残念ながらパディントン駅の設計者であるブルネルとはファーストネームが違っていた。図面もちょろっと載ってはいるものの、正直コピーしただけでうんざりしたほどの長文なので、まだ読み始めたばかり。まずは感覚をつかむためにさっと読んでみようと思う。当時のイギリスがライバルの新技術をどう評価していたのか。それはその後のイギリスにおける鉄骨造建築に影響を与えたのか。多少わかるかもしれない。さしあたっては、こうしてRIBAの19世紀の号を洗って行くとして、太田さんらとまた九月にやろうとしている読書会とも絡められたら楽なんだけどなあ。
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2 Comments(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (dmdm.)
2006-08-28 07:39:10
修論突入ですか!自分もそういう資料集めに入ります。今関連する本を読んでて、うゎあ前途は多難だと思い知ったところです(笑)。英語にドイツ語に。

お互い頑張ろう!
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資料集め (こみ)
2006-08-28 21:38:02
ドイツ語か~。僕は英語なだけまだましかも。でも現地の資料がその場で手に入るのはうらやましいな。資料集め、僕も勢いでイギリスまで行ってしまうかも。



がんばろう!
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