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ミュンヘンなんて、どこ吹く風

ミュンヘン工科大留学、ロンドンの設計事務所HCLA勤務を経て
群馬で建築設計に携わりつつ、京都で研究に励む日々の記録

コンペの提出 夏の終わり

2005-09-09 10:41:11 | 留学準備
精魂傾けてつくったプレゼンを印刷し、慎重にケント紙に貼り付ける。
隙間なくうまく貼れたのでふたりともはしゃいでいたら、プレゼンの上につばが一滴。「…あ(泣)」。二人顔を見合わせて一言「妥協はナシ」。もう一度印刷し、今度は一言もしゃべらずに貼り付ける。パントマイムのような数分間。貼り終わり、無言でがっちり握手。

梱包用のガムテープを買いに安田講堂下のローソンへ。
コンペやり始めたときは、夜中でも暑くてふうふう言いながらこの道を歩いた。毎日のように夜中にこの道を歩いていると、日ごとに暑さが和らいで秋めいていったのはうすうす感じていたが、今日はやけに涼しい。こんな時間に二人でこの道歩くのも、たぶん今年は今日で最後だろう。

明け方五時、梱包したコンペパネルを本郷郵便局まで提出しに行く。
これでいいのだろうか、何か忘れていないだろうか。この夏のすべてをかけてきたコンペの集大成。まるでマリッジブルー。時間外窓口で局員を呼び出す。「一番確実で、証拠も残る方法でお願いします!」「…この大きさだとゆうパックしかありませんけど、よろしいですか?」

「あ、秋味出たんだ。夏終わったね」「でもやっぱり今日はエビスでしょう」
ファミリーマートでビールを買って、安田講堂前広場の芝生の上で二人ひっそりと打ち上げ。長かった二ヶ月が本当に終わったのか実感がわかない。「おつかれさま、でいいんだよね」「いいんだよ」と確認しあってから乾杯。野良猫たちがニャアニャアと遠巻きに僕らの様子を伺う中、反省やら、今後の展望やら、なんやらしみじみと話す。「終わったんだ~!」僕は芝生に寝転んだ。うっすらと夜は明け始めていた。

院生室に戻って共用部分を片付けてから、ひとまず解散。
月曜日にもう一度集まって、この夏のコンペを締めくくろうと思う。いつのまにか夏は終わってしまった。そして環境系院生室での長い長い共同生活ももうすぐ終わろうとしている。




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