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果実の面白い形から最近人気のフウセントウワタ(風船唐綿)はキョウチクトウ科フウセントウワタ属、越冬できない日本では一年草として扱われていますが、原産地の南アフリカでは亜低木(高さ2m未満の低木)だそうです。
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7月ころに白い花が7,8個垂れ下がって咲きます。上部の反り返った5枚が花冠で、中心部は雄蕊と雌蕊が合着した蕊(ずい)柱と呼ばれ、その下部にある紫色の花は、副花冠と呼ばれます。
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露の付いた可愛らしい様子は、この後の不気味な果実を想像させません。
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先端の紫色の副花冠には蜜がふんだんにあるのでしょうか、いつもたくさんの蟻が寄ってきます。
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先に咲いた花から8月末には風船のような果実をつけ始めます。棘のような突起は柔らかいものです。
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だんだん大きくなる風船、測ってみると8cmもの大きさで、ついつい潰したい欲求にかられます。
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そして10月、ある日突然に風船は破裂して綿毛の付いた種子が風に乗って飛び出します。長く軽い綿毛は遠くまで飛んでいき、子孫を増やします。
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よく見ると風船の内部は二重構造で、すぐ飛び出せるように種子と綿毛がきっちりたたまれています。
なお、茎を切ると出てくる白い液体には毒性があり、目に入ると角膜炎を起こすことがあるので、充分注意するようにとの情報です。
以上、暇な仙人の観察記録でした。
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