顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

年の暮れ、花を求めて…

2017年12月26日 | 季節の花
気忙しい年の暮れ、屋外で花を見かけることは時期的にも難しいし、気分的にもそんなゆとりはないかもしれませんが、身の回りの花を探してみました。

ウインターコスモスの1種、黄色いヒデンスと、ベリッサムの白い小花を寄せ植えにした鉢、寒さに強い園芸品種で、マイナスになる屋外でも健気に咲き続けています。

キルタンサスは南アフリカ原産ですが、この寒さの中で咲いています。生育サイクルから夏咲きと冬咲きの2種があり、今咲いているのは冬から春に開花して夏には休眠します。

ネリネは光があたって輝く様子から、別名ダイヤモンドリリーとも呼ばれていますが、さすがに花期も終盤でしかも寒さで元気がありません。

茂みの下でスイセンが顔を出しました。いろんな種類があり、我が家でも7種類くらいが花を咲かせますが、これは日本水仙でしょうか、かすかに芳香がします。
仄(そく)と咲く水仙背信ばかりの世  楠本憲吉
水仙の僅に咲て年くれぬ  正岡子規

白い侘助です。粘土質の土壌のせいか椿類の育ちが悪く、青息吐息で毎年小さな花を咲かせています。
もつるるは白侘助の心の緒  長谷川秋子
白侘助遺言二十七行半  塚本邦雄

蕗の薹が大きくなっています。前から植えてあった野生の蕗と一緒に、少し大きめの蕗を貰って植えたものです。図鑑ではアカフキとか出ていますが、同じように食しています。
十二単とまで襲(かさ)ねずに蕗の薹  阿波野青畝
母に兆す苦汁の余生蕗の薹  上田五千石

最新の画像もっと見る

コメントを投稿