顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

新春2020

2020年01月01日 | 日記
あけましておめでとうございます。
この地方でも昨年続いた大きな天災を埋め合わせするように、穏やかな正月が届けられました。
暮れの散歩で撮っておいた正月向きの写真です。正月早々の無精ですが、今年も何卒よろしくお願いいたします。

林の中のマンリョウ(万両)、名前が目出度いので正月の縁起ものとして江戸時代から栽培されてきて、多くの園芸種があるそうです。

同じく正月飾りに用いるナンテン(南天)も野生化していました。我が家では北向きのトイレの外に植えたので、実がほとんど生りません。

散歩道に落ちていたピンクの椿、見上げると高い位置に満開です。侘助に似た咲き方をコンデジの望遠でなんとか収めました。

偕楽園に早咲き梅を探してきましたが、去年よりやや遅れていて白梅を数輪探せただけです。猩々梅林でやっと見つけた紅梅一輪、でも遅いくらいが梅まつり期間中の開花にはちょうどいいかもしれません。

偕楽園表門の蝋梅もやっと開いていました。昨年11月からの有料化に伴い表門前に料金所ができ、写真には写り込めなくなりました。

同じく表門前の十月桜は満開です。十月から4月まで花を咲かせますが、春爛漫でなく寒中にひそやかに咲く様に気が惹かれます。

フキノヨウ(蕗の薹)がいつもの土手に顔を出していました。もう少し大きくなったら数個摘ませてもらって新春の苦味を胃の腑に収めたいと思います。

蕗の薹紫を解き緑解き  後藤夜半
蕗味噌をなめて俳諧はかく寂びし  山口青邨
蕗の薹ほじくり出され箸の先  顎鬚仙人


この一年、どうぞ良いお年でありますように…