19日の教会コンサートには、5連休の初日にも関わらず
たくさんの方にお越しいただき、また大変あたたかいご声援を
いただきまして・・本当にありがとうございました!!
私にとりましても・・前回までのブログにも書かせていただいたように、
今回は音楽の大先輩、大ベテランであるチェロの金木さんと
共演させていただけたことは、最高の経験であり、宝物であり、財産でした!
演奏も、選曲のメリハリも、機知にとんだトークも・・
聴衆の心を引き込む術を知っている、とにかく絶妙で・・!
すべてにおいて、色々と間近で実地に教えていただいたように思います。
そういう意味でまだまだ私は若く・・(いえ青く!)
知らないことがたくさんあることを痛感しました。
これにはより一層一回一回のコンサートの経験値、
そしてその時のお客様の反応も大切な参考に、
プラス私自身特有のエッセンスもうまく考えて混ぜこみながら、
より一層演奏家として・・というよりも一つの芸術に携わる者として、
演奏的にも人間的にも成長していきたい、と決意新たに思うのでした。
金木さんに、普段の自分とはまた違った演奏の味を今回はたくさん
引き出していただいたように思います。
今後もなるべく視野が狭まらないよう努め、
さらなる可能性の模索に精進してまいりますので・・またぜひ皆さまには、
コンサートに足をお運びいただけたら嬉しく存じます!
◆◇◆
さて、今回コンサートの当日朝に、いつも通りウォーミングアップ・・
楽器を組み立てて、ふわ~と音を出し始めたのですが、イマイチ乗らず。。
「今日はいい音出したい~!今日だけでもいいから~!お願い鳴って~(>_<)」
・・なんて、神頼み?
いい音・いい鳴りを目指して、ただがむしゃらに、
あ、胸郭あけなきゃとか、力抜かなきゃとか、、
そんな具体的な細々したことを考えたって・・
却ってあちこちに変な「意識」が入り、不自然な型ができるばかり。
そう、ホントはその弊害を自分自身が一番よくわかってるくせに・・
この「~しなきゃ」mustの心持ちがそもそも不自然をつくるモト。・・
(これはフルートに限らず、あらゆる実生活で言える真理だと思っています!?)
そこで、金木さんの豊かなチェロ音の足を引っ張らないように!?
・・とまでは考えなくも、出来るだけ金木さんの音と溶けこみ、
良いアンサンブルとなるように気を付けてみました。
チェロのぶぅんとしなやかなボーイングなどをイメージしながら、
ゆっくりたっぷり深く吹きこむロングトーン。
チェロのボーイングのイメージにより、もう、音を出す前の体のモード自体が、
ほどよく力が抜けながらも音を深く鳴らそうとする響きモードで、
体の中の響きをだすためのエネルギーが、さっきまでと全然違います。
100の理論的な言葉を並べるよりも、人間のもつ自然な力というか・・
そういうものなのだと思います。・・それが全てとは言わなくても。
ロングトーンにイメージをきちんと持つ、いえ、
イメージを持ってこそロングトーンの本当の意義がある、と、
ソノリテを用い厳しくレッスンされたのはフルートの名匠、
オーレル・ニコレ氏。
このブログでも過去にご紹介したことがありますが、
これは本当に大切なこと。
フルートを用い、「音楽」を奏でるためには・・。
さらに言うならば、
ロングトーンがソノリテのような教本のように、決められた順序の
半音階や音階やアルペジオ(分散和音)である必要も別になく、
むしろ、自分の愛着の持てるメロディー(できればゆったりした曲)で
いいのです。
私は・・特にあえて、"が、いいのです"と言いたいくらいですが・・。
音の表情は、その音楽のイメージなしにそもそもつくれるものではない。
ですので私は、モイーズの「24の旋律的小練習曲」を、
ウォーミングアップのマテリアルとして、時々愛用しています。
これは・・おはずかしながら私は、ドイツに行って初めて、
先生に課題として出され取り組み始めた教本で、
最初は、なんでこんな短い単純なメロディーばかり・・(-_-;)
(・・しかも初級って書いてあるよ・・)
・・などとまったく愚かな生徒(私)は先生の意図を知らず、
油断してろくに楽譜も見ずにレッスンへ。
・・これが甘かった・・
本当に「音楽」という意味での音のつくりかたで、こてんぱんにしぼられ(苦笑)、
たった8小節の単純かつ美しいメロディーなはずなのに・・ぜんっぜんダメ!
しかし音って・・フルートって、音楽って、
こんな風に・こんなにも、音楽の細部にわたって耳と神経を使いながら
つくるんだ・・と、最初の頃のレッスンはこの8小節に頭ぐるんぐるん!
実はあの美しくも単純なメロディー集は、
分析しやすいハーモニーから成る、音楽の流れの極意を学べる宝庫!
よく、シューベルトのリート(歌曲)もフルートで勉強しなさい
と言われ、やりました。
その意味が、今はよくわかります。
人類の歴史と共に在る音楽・・そして「歌」は、人間の声。
それはあらゆる音楽の発祥、源であると言ってもよいでしょう。
ですのでここから私達、音楽を極めんとするものは、楽器関係なく、
学べること・・学ぶべき基本がたくさんあるのではないでしょうか。
とかく現代のフルートは、運動機能に優れすぎていて・・
つい速い曲や現代の難しい曲ばかりに傾倒しがちの今日ですが、
やはり、息で奏でる笛の音色は、声と通ずる魔力があると思います。
フルートを始める前に抱いていたあの憧れのように、
美しく、本当に心に響くようにきちんと歌いまわす術を、
難曲に取り組む以上にしっかりと身に付けたいなと・・・
チェロの金木さんが教会コンサートでアンコールで弾いてくださった
「からたちの花」と「帰れソレントへ」を聴きながら、痛感したものです・・!
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たくさんの方にお越しいただき、また大変あたたかいご声援を
いただきまして・・本当にありがとうございました!!
私にとりましても・・前回までのブログにも書かせていただいたように、
今回は音楽の大先輩、大ベテランであるチェロの金木さんと
共演させていただけたことは、最高の経験であり、宝物であり、財産でした!
演奏も、選曲のメリハリも、機知にとんだトークも・・
聴衆の心を引き込む術を知っている、とにかく絶妙で・・!
すべてにおいて、色々と間近で実地に教えていただいたように思います。
そういう意味でまだまだ私は若く・・(いえ青く!)
知らないことがたくさんあることを痛感しました。
これにはより一層一回一回のコンサートの経験値、
そしてその時のお客様の反応も大切な参考に、
プラス私自身特有のエッセンスもうまく考えて混ぜこみながら、
より一層演奏家として・・というよりも一つの芸術に携わる者として、
演奏的にも人間的にも成長していきたい、と決意新たに思うのでした。
金木さんに、普段の自分とはまた違った演奏の味を今回はたくさん
引き出していただいたように思います。
今後もなるべく視野が狭まらないよう努め、
さらなる可能性の模索に精進してまいりますので・・またぜひ皆さまには、
コンサートに足をお運びいただけたら嬉しく存じます!
◆◇◆
さて、今回コンサートの当日朝に、いつも通りウォーミングアップ・・
楽器を組み立てて、ふわ~と音を出し始めたのですが、イマイチ乗らず。。
「今日はいい音出したい~!今日だけでもいいから~!お願い鳴って~(>_<)」
・・なんて、神頼み?
いい音・いい鳴りを目指して、ただがむしゃらに、
あ、胸郭あけなきゃとか、力抜かなきゃとか、、
そんな具体的な細々したことを考えたって・・
却ってあちこちに変な「意識」が入り、不自然な型ができるばかり。
そう、ホントはその弊害を自分自身が一番よくわかってるくせに・・
この「~しなきゃ」mustの心持ちがそもそも不自然をつくるモト。・・
(これはフルートに限らず、あらゆる実生活で言える真理だと思っています!?)
そこで、金木さんの豊かなチェロ音の足を引っ張らないように!?
・・とまでは考えなくも、出来るだけ金木さんの音と溶けこみ、
良いアンサンブルとなるように気を付けてみました。
チェロのぶぅんとしなやかなボーイングなどをイメージしながら、
ゆっくりたっぷり深く吹きこむロングトーン。
チェロのボーイングのイメージにより、もう、音を出す前の体のモード自体が、
ほどよく力が抜けながらも音を深く鳴らそうとする響きモードで、
体の中の響きをだすためのエネルギーが、さっきまでと全然違います。
100の理論的な言葉を並べるよりも、人間のもつ自然な力というか・・
そういうものなのだと思います。・・それが全てとは言わなくても。
ロングトーンにイメージをきちんと持つ、いえ、
イメージを持ってこそロングトーンの本当の意義がある、と、
ソノリテを用い厳しくレッスンされたのはフルートの名匠、
オーレル・ニコレ氏。
このブログでも過去にご紹介したことがありますが、
これは本当に大切なこと。
フルートを用い、「音楽」を奏でるためには・・。
さらに言うならば、
ロングトーンがソノリテのような教本のように、決められた順序の
半音階や音階やアルペジオ(分散和音)である必要も別になく、
むしろ、自分の愛着の持てるメロディー(できればゆったりした曲)で
いいのです。
私は・・特にあえて、"が、いいのです"と言いたいくらいですが・・。
音の表情は、その音楽のイメージなしにそもそもつくれるものではない。
ですので私は、モイーズの「24の旋律的小練習曲」を、
ウォーミングアップのマテリアルとして、時々愛用しています。
これは・・おはずかしながら私は、ドイツに行って初めて、
先生に課題として出され取り組み始めた教本で、
最初は、なんでこんな短い単純なメロディーばかり・・(-_-;)
(・・しかも初級って書いてあるよ・・)
・・などとまったく愚かな生徒(私)は先生の意図を知らず、
油断してろくに楽譜も見ずにレッスンへ。
・・これが甘かった・・
本当に「音楽」という意味での音のつくりかたで、こてんぱんにしぼられ(苦笑)、
たった8小節の単純かつ美しいメロディーなはずなのに・・ぜんっぜんダメ!
しかし音って・・フルートって、音楽って、
こんな風に・こんなにも、音楽の細部にわたって耳と神経を使いながら
つくるんだ・・と、最初の頃のレッスンはこの8小節に頭ぐるんぐるん!
実はあの美しくも単純なメロディー集は、
分析しやすいハーモニーから成る、音楽の流れの極意を学べる宝庫!
よく、シューベルトのリート(歌曲)もフルートで勉強しなさい
と言われ、やりました。
その意味が、今はよくわかります。
人類の歴史と共に在る音楽・・そして「歌」は、人間の声。
それはあらゆる音楽の発祥、源であると言ってもよいでしょう。
ですのでここから私達、音楽を極めんとするものは、楽器関係なく、
学べること・・学ぶべき基本がたくさんあるのではないでしょうか。
とかく現代のフルートは、運動機能に優れすぎていて・・
つい速い曲や現代の難しい曲ばかりに傾倒しがちの今日ですが、
やはり、息で奏でる笛の音色は、声と通ずる魔力があると思います。
フルートを始める前に抱いていたあの憧れのように、
美しく、本当に心に響くようにきちんと歌いまわす術を、
難曲に取り組む以上にしっかりと身に付けたいなと・・・
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