◆ふえ・のおと◆フルーティストYoriko KASAI 葛西賀子 officialblog

~ヨーロッパ仕込みの音楽作り、研究を重ねたフルート基礎奏法・・最近は太極拳を通して体幹づくり研究も進んでいます!!

◆アンブシュア改善新兵器

2010-11-09 11:23:35 | アンブシュア
じゃーん

これ、最近の我がレッスンスタジオの、
アンブシュア(フルートを吹く口の形)改善新兵器です。


はい…ただのストローなのですが(笑)

しかし、
今までどう試行錯誤しても、フルートのリッププレートが口元に近づくと、
あるいは息を吹き込み出すと、

下唇が引けちゃってアパチュア(口の穴)が整わない、
またはアンブシュアが両唇うまく揃わない、
息が下方向にいっちゃうし、いまいち音やタンギングが散ってしまう…

などなどの悩みに、今このストローが、てきめんに活躍してくれています!

◆◇◆

ストローを唇のみでやわらかく挟みます。歯では噛みません。
(歯までストローの先はいかず、歯の手前でとめます。
その際、両唇を中に巻き込むのはNGです!唇の裏でやわらかく挟む感じ・・。)

唇のみでやわらかく圧力をかけ、挟み、息を前方にフーと吹いてみます。

 →さらに、そのストローの先から出る息を、フルートのエッヂにあて、
  音がどの角度で出るのか実験してみるとより面白い発見・・というか、
  息がエッヂにあたり音が出る仕組みが見えて、音が出るイメージが明確になります。



本当はさらに、そのまま唇のみでストローの先を上下に動かしたり運動すると、
フルートのための唇・顎周りの筋肉の鍛えにもなり一石二鳥なのですが、

これは、一人で間違った動かし方をしたり、長時間やってしまうと、
顎を痛めるなど危険が伴うので、
動かすことは決して無理をなさらないでください。

ストローを少し、強めに挟む運動だけでも、
唇周りの筋肉を強化できます。

 →フルートのアンブシュアに、ガチガチに鍛わった筋肉が必要というわけではなく、
  しかしその、微妙な柔らかさを備えながらもアパチュアを両唇で整えられるアンブシュア…
  この繊細な力加減には、
  多少なりとも唇周りにはしなやかな動きが可能な程度、
  鍛えられた筋肉が必要なように私は思えます。

とりあえず、こちらの解説の下…が大前提ですが、
生徒さん達にも、実は自分自身にも!(私にとってはすごく良い準備運動
アンブシュアが揃うためのとても良い兆しがみられ始め

ずっと試行錯誤してきたアンブシュア改善のいち・手段として、
光がさして、
吹く楽しみも 教える楽しみも、また一つ増してきた今日この頃です

しかし、、レッスンでストローを持ち出すと、一瞬にして苦笑の表情になる生徒さんたち。
めげませんよ~ワタクシ(笑)
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