先述のカイロプラクティック以来、演奏時の体の姿勢バランスについて、
あらためてあれやこれやと考えが頭を廻っています
ところで私は、自身がフルート指導をする際に良い音を出せるための手順として、
いくつかのチェックポイントを心づもりしています。
中でも最近特に音の変化への効果が高いことで重要視しているのは、
「楽器を構える前」にできること、必要なことです。
実は、構える前の体の状態がどうか、どんな姿勢か・・その如何が、
次に楽器を構えてどんな音が出てくるか、の行く末を相当な割合で支配している・・。
(適切な姿勢をつくることは、腕をあげ、楽器を構えてからでは実はちょっと遅い!?)
さてそんな体の状態チェックの中で重要なポイントは、
体の下半身から上半身の流れにかけて、各々が適切なポジションにあるか・・なのですが、
具体的には、
・ひざがピンとまっすぐに伸びすぎていないか?(腰の緊張と骨盤の不安定さを誘発します)
・骨盤の位置は適切か?
・背中・腰の部分が縮まりすぎていないか?(呼吸時における肋骨の柔軟性を妨げます)
・胸、そして肩部分があがりすぎていないか(→鎖骨や首まで緊張をもたらします)
などなど・・・(まだ書ききれませんが)
これらの項目は、楽器の適切な保持やスムーズな指の動きなどにも有効なのですが、
一番はすべて、
管楽器必須の呼吸のため、ひいては豊かな音のため、であります。
体のあちこちで変な力がかかってくると、豊かな音をつくる・深い呼吸のための筋肉が
きちんと機能してくれず、有機的な呼吸からどんどん遠ざかってしまいます。
◆◇◆
さて、今日はそんな呼吸に関するお話が本題です。(前置き長くてすみません)
私は自身のレッスンに、《アレクサンダー・テクニック》の考えを
(→演奏時の体の有機的なパフォーマンスの方法論・・とでもいいましょうか・・)
少なからず取り入れておりますが、今日はその中で私にとって大切な絵図をご紹介。
学生の頃から、
「楽器を吹くには、おへその下あたり(丹田)まで意識がないとだめだ、
動かないとだめだ、」などと、よくダメダメを耳にしておりました(笑)。
とはいえ、・・何が「ダメ」なの?
呼吸をする機能は胴体の上部にあるのに、なぜ下腹部まで?
こんな疑問をもたれた方、他にもいらっしゃるのではないでしょうか。
ですからこの絵図を見たときはまさに目からウロコ、
今までのギモンがポロポロ、いえボロボロとはがれていくのがわかったかのようでした。
仕組みとは、こうです。(表現が少しおかしいところがあったらすみません。。)
呼吸の大切なカギである横隔膜は、ドーム状になっており、
息を吸うときドームは「下がり」ます(左図:白い下向き矢印)
(腹式呼吸で吸息時にお腹がせり出すのは、息を吸うと横隔膜が下がり、
その下にある内臓たちが横隔膜に押し出されるからなのですね)
そして息を吐く(音を出す)とドームが「元に戻る」。(左図:黒い矢印)
(だから横隔膜は通常早く「戻りたい・上がりたい」なので、長いフレーズなどを
コントロールする際は、横隔膜がすぐ戻らないように上手に圧力をかけていくのです)
そして!
横隔膜を動かす筋肉と骨盤にある筋肉(骨盤隔膜というそうです)は実は「繋がって」いて、
両者は一蓮托生・・だから、より深い呼吸には「丹田に意識」という表現が使われるのですね~。
呼吸のための筋肉システムとは、掘り下げて調べてみればみるほど、
なんとわかりやすい構造で、より身近と感じられるのだろう!と思いました。
これらの呼吸の仕組みをきちんと知り、自分の体とよく向き合いながら訓練すれば、
色々な情報におどらされる(?)ことなく、正しく深い呼吸法が身につけられ、
ひいては深く豊かな音、途切れない長いフレーズ演奏へと繋がっていけます。
ついつい練習やレッスン時に、目に見えやすい観点から気にしてしまいがちで(汗)
私もレッスン中に「あっ」と気づいたりして自己反省多々ですが・・・
これは深い音を効率よく出すには、すべての大前提といえると思います。
本当にこれらの呼吸機能をしっかり体に定着させるには、
最初のうちは、かなりの意識と訓練が必要かと思いますが、
(私は、グラーフ氏に出会い、彼の教則本『Check up』の講習を受けたことがきっかけで、
しばらくの間、そのCheck up(の1、2、3番)で呼吸訓練に取り組んでみました。)
最初は誰でも、呼吸で使う筋肉はまだきっと柔軟でないです。
でも、少しの意識から訓練して動かしていくうちに、根気よく頑張れば、
筋肉は柔軟性をきっと増してくると思うので・・
呼吸が浅くて苦しい~という方はぜひこの意識も参考になさってみてください!
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ところで私は、自身がフルート指導をする際に良い音を出せるための手順として、
いくつかのチェックポイントを心づもりしています。
中でも最近特に音の変化への効果が高いことで重要視しているのは、
「楽器を構える前」にできること、必要なことです。
実は、構える前の体の状態がどうか、どんな姿勢か・・その如何が、
次に楽器を構えてどんな音が出てくるか、の行く末を相当な割合で支配している・・。
(適切な姿勢をつくることは、腕をあげ、楽器を構えてからでは実はちょっと遅い!?)
さてそんな体の状態チェックの中で重要なポイントは、
体の下半身から上半身の流れにかけて、各々が適切なポジションにあるか・・なのですが、
具体的には、
・ひざがピンとまっすぐに伸びすぎていないか?(腰の緊張と骨盤の不安定さを誘発します)
・骨盤の位置は適切か?
・背中・腰の部分が縮まりすぎていないか?(呼吸時における肋骨の柔軟性を妨げます)
・胸、そして肩部分があがりすぎていないか(→鎖骨や首まで緊張をもたらします)
などなど・・・(まだ書ききれませんが)
これらの項目は、楽器の適切な保持やスムーズな指の動きなどにも有効なのですが、
一番はすべて、
管楽器必須の呼吸のため、ひいては豊かな音のため、であります。
体のあちこちで変な力がかかってくると、豊かな音をつくる・深い呼吸のための筋肉が
きちんと機能してくれず、有機的な呼吸からどんどん遠ざかってしまいます。
◆◇◆
さて、今日はそんな呼吸に関するお話が本題です。(前置き長くてすみません)
私は自身のレッスンに、《アレクサンダー・テクニック》の考えを
(→演奏時の体の有機的なパフォーマンスの方法論・・とでもいいましょうか・・)
少なからず取り入れておりますが、今日はその中で私にとって大切な絵図をご紹介。
学生の頃から、
「楽器を吹くには、おへその下あたり(丹田)まで意識がないとだめだ、
動かないとだめだ、」などと、よくダメダメを耳にしておりました(笑)。
とはいえ、・・何が「ダメ」なの?
呼吸をする機能は胴体の上部にあるのに、なぜ下腹部まで?
こんな疑問をもたれた方、他にもいらっしゃるのではないでしょうか。
ですからこの絵図を見たときはまさに目からウロコ、
今までのギモンがポロポロ、いえボロボロとはがれていくのがわかったかのようでした。
仕組みとは、こうです。(表現が少しおかしいところがあったらすみません。。)
呼吸の大切なカギである横隔膜は、ドーム状になっており、
息を吸うときドームは「下がり」ます(左図:白い下向き矢印)
(腹式呼吸で吸息時にお腹がせり出すのは、息を吸うと横隔膜が下がり、
その下にある内臓たちが横隔膜に押し出されるからなのですね)
そして息を吐く(音を出す)とドームが「元に戻る」。(左図:黒い矢印)
(だから横隔膜は通常早く「戻りたい・上がりたい」なので、長いフレーズなどを
コントロールする際は、横隔膜がすぐ戻らないように上手に圧力をかけていくのです)
そして!
横隔膜を動かす筋肉と骨盤にある筋肉(骨盤隔膜というそうです)は実は「繋がって」いて、
両者は一蓮托生・・だから、より深い呼吸には「丹田に意識」という表現が使われるのですね~。
呼吸のための筋肉システムとは、掘り下げて調べてみればみるほど、
なんとわかりやすい構造で、より身近と感じられるのだろう!と思いました。
これらの呼吸の仕組みをきちんと知り、自分の体とよく向き合いながら訓練すれば、
色々な情報におどらされる(?)ことなく、正しく深い呼吸法が身につけられ、
ひいては深く豊かな音、途切れない長いフレーズ演奏へと繋がっていけます。
ついつい練習やレッスン時に、目に見えやすい観点から気にしてしまいがちで(汗)
私もレッスン中に「あっ」と気づいたりして自己反省多々ですが・・・
これは深い音を効率よく出すには、すべての大前提といえると思います。
本当にこれらの呼吸機能をしっかり体に定着させるには、
最初のうちは、かなりの意識と訓練が必要かと思いますが、
(私は、グラーフ氏に出会い、彼の教則本『Check up』の講習を受けたことがきっかけで、
しばらくの間、そのCheck up(の1、2、3番)で呼吸訓練に取り組んでみました。)
最初は誰でも、呼吸で使う筋肉はまだきっと柔軟でないです。
でも、少しの意識から訓練して動かしていくうちに、根気よく頑張れば、
筋肉は柔軟性をきっと増してくると思うので・・
呼吸が浅くて苦しい~という方はぜひこの意識も参考になさってみてください!
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