キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

眠れない夜

2007-12-09 15:42:55 | 博士課程で学んで
アメリカに移住してから、時々夜中にはっと目が覚めて、いろいろなことを考えてしまって眠れないことがあります。日本でも忙しく仕事をしていたけど、仕事のことが気になって眠れなかったことはなかったような...そう考えるやっぱりプレッシャーの中で生活しているんですね~。

ペーパーの締め切りで頭が爆発しそうになった時。
夜の院の授業から帰ってきて、頭がランラン冴えてしまった時。
授業を教えた後「ああしたほうがよかった~」と後悔ムードに陥る時。
「やらなければならないこと」と「できること」のギャップが大きすぎる時

特に、大学院という特殊な環境の中で生活していると、人間の価値が、「研究業績」で図られるように錯覚してしまうのです。論文発表の数、発表したジャーナルや学会のランクの高さ、獲得した助成金の額やランクの高さ、受賞した賞や奨学金の知名度などで、お互いをライバル視してしまうような...まさしく「競争社会」です。

自分の仕事を愛し、情熱を持っていても、このような空気の中で過ごしていると、時々どのように仕事と距離を取ったらよいのか分からなくなってしまうことがありますね。このアカディミアにおける競争は、一時的でなく定年退職まで続いていくんです。かなり強靭な精神力と秀でた能力がないと、太刀打ちできませんよね。しかも、語学のハンディを抱えながら、子育てと両立させていくには、プラス「楽観性」(ケセラセラ)も必要なんでしょうね。

近頃、凡人の私に今できることは、「精神力」づくりじゃないかと思っています。私のアドバイザーが、「顔の面が厚くならないとやっていけない」と諭してくれましたが、本当にそうですよね。一つずつの出来事を、全部抱え込むんじゃなくて、小さなことは水に流してしまうこと、大切ですよね。この点で、Richard CarlsonのDon't sweat the small stuff(小さなことにとらわれない生き方)シリーズの本が役に立ちそうです。

それから「楽観性」にしても、これがだめながら次の道が開けるみたいな風に、何事も手綱を緩めておくこと、精神衛生上大切ですよね。オットが約2年間就職活動で苦労した経験から、教えられました。決まりそう!と思ってた仕事が次々にだめになってしまって、そのたびに二人とも落ち込んでしまったけど、結果的に与えられた今の仕事が一番条件が良かったみたいです。

プレッシャーと上手につきあえますように、これが今の私の目標です。

















 
 
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2 コメント

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Unknown (mam)
2007-12-10 08:49:07
先日テレビで聞いた言葉です。
「幸せのハードルを下げて」
目標をちょっと下げるだけで今まで感じなかった喜びをたくさん感じることができる。
なるほどなあと思いました。
仕事の目標とはちょっと違うでしょうが・・・

ハードルの高さを考えて、プレッシャーと上手につきあってくださいね
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mamさん (キキのしっぽ)
2007-12-11 07:58:00
納得できる言葉ですね。ありがとう!

周りのハードルの高さに惑わされずに、マイペースでやることが大切なんですよね!
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